節分の日の2月3日、大須観音(名古屋市中区大須2)で10時から節分会(せつぶんえ)が開催され、恒例の「宝船行列」が大須商店街を練り歩いた。
七福神が先導する「宝船行列」は、還暦の会、古希の会などがの後に約50人の引き手に引っ張られて「宝船」が登場。先導する七福神には多くの買い物客らが「福」を分けてもらおうと握手したり声を掛けたりしていた。
大須観音に到着した一行は、特設舞台が設置されている本堂で「鬼追いの儀」を行う。壇上では七福神を率いた「福の神」が登場し、副豆を巻いて赤鬼と青鬼を退散させる。「福」を授かろうと集まった人々は段の下で待ち構え、我先にと豆をつかんでいた。大須観音での豆まき時の掛け声は「福は内」のみで「鬼は外」は禁句。それは同観音に、伊勢神宮から授かったという鬼の面をまつっているためだとされている。