今年開府400年を迎える名古屋の観光PR活動を武将を通して行う「おもてなし武将隊」が人気を集めている。
「おもてなし武将隊」は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康を始めとした武将6人と陣笠隊4人で構成され、昨年11月3日から活動を開始。名古屋城を拠点に、土曜・日曜・祝日を中心に全員で演武を行うなどで観光客の目を楽しませている。これまでに東京、大阪などにも出向き、名古屋の観光PRも行ってきた。
2月14日に名古屋城天守閣前で行われた演武には約500人が集まった。演武が始まり武将一人ひとりが登場する度に大きな拍手が起こったほか、前田慶次さんが観客の後ろから登場するサプライズもあり、会場は歓声に包まれた。
演武後に行われる恒例の記念撮影には、それぞれの武将の前に長蛇の列ができた。名古屋観光で偶然「おもてなし武将隊」を見たという三重県から来た女性2人は「慶次さまに『目がきれいじゃ』『おぬし、いいにおいがするのう』と言われ、もう、慶次さまさま!って感じ」とメロメロな様子。写真撮影の際に肩を抱き寄せられた信長さんファンの女性は「(肩を抱き寄せらて)照れます…。いい男です。楽しかったし、歴史の勉強にもなった」。テレビで知り初めて見に来たという女性は「家康さまがすてき。シブい」と笑顔に。撮影の際に、一人ひとりと会話を交わす丁寧な「おもてなし」は、人気につながる要因の一つになっている。
昨年12月からほぼ毎回演武を見に来ているという信長さんと慶次さんファンの女性2人は、武将隊の魅力について、「かっこよくて、やさしいし、面白いところもある。名前を覚えてくれていたり、『遅刻して来ただろう』など顔も覚えてくれている」「人物を研究し、歴史も勉強して、プライドを持ってその武将を貫いていると思う」と話す。ファンから見ても、ファンの数は確実に増えているという。
「おもてなし武将隊」の今後の活躍に期待がかかる。