世界中の子どもたちが「清潔で安全な水」を使えるよう、ユニセフの活動を支援する「TAP PROJECT(タッププロジェクト)」が3月22日の「世界水の日」に合わせて、名古屋・栄エリアでもスタートしている。日本国内の活動の主催は、日本ユニセフ協会(東京都港区)とhakuhodo+design project、博報堂(港区)の有志メンバー。
2007年にニューヨークで始まり、世界各地で展開している同プロジェクトは、国連が「世界水の日」と定める3月22日から3月28日までの1週間、プロジェクトに参加するレストランで開催。各レストランでは通常提供される水とともに、同プロジェクトの趣旨を説明したリーフレットを配布し、「水」に対して100円以上のチップを呼びかけている。今年は東京のほか、埼玉、大阪、京都、兵庫、愛知などへもエリアを広げて開催している。
現在世界では、5歳未満の子どもの5人に1人が清潔な水を使うことができない状況にあり、汚れた水と衛生環境が原因で、1日に3,800人の子どもの命が奪われているという。こうした状況を少しでも改善することを目的に、同プロジェクトで集められた募金はハイチ、トーゴ、中央アフリカ、リベリア、ラオス、マダガスカルなどの水の衛生プロジェクトに活用されるという。
これまで世界で集まった募金金額は170万ドル以上。日本は昨年3月に「TAP TOKYO」、7月に「TAP YOKOHAMA」を展開し、オンライン募金も合わせ約1,300万円が集まった。今年はアメリカ全土と日本、フィンランドで開催されている。名古屋・栄エリアでは、松坂屋名古屋店、ラシックなどデパート内のレストラン街や、ゼットングループ、東急ホテルなどのほか、高級料亭、カフェなどさまざまな飲食店が参加している。
名古屋での参加店の一つ、鶴舞のカフェ「nunc nusq(ヌンクヌスク)」(中区千代田4)の松本さんは「水と一緒に提供しているリーフレットを見て賛同しているお客さまは多いようだ」とし、「特に30歳以上のお客様や、お子さまのいらっしゃる女性などに多く参加していただいている」と話す。
プロジェクトは今月28日まで。