伏見に6月4日、ラーメン店「ラーメン まるだ」(名古屋市中区栄1、TEL 052-253-7030)がオープンした。店舗面積は20坪で、テーブル席25席を設ける。
運営は店長のだいけんさんとオーナーの橋さん。2人の出会いは、さかのぼること10年前。ラーメンフリークとして意気投合し、食べ歩きの友として「一緒にいろいろなラーメン店に出かけていた」と振り返る。
自分の店を持つことが夢で、当時から自作ラーメンを作っていたという橋さん。念願かなって2003年、尾張旭市でラーメン店「得道」を立ち上げ、だいけんさんもオープニングスタッフとして友人の門出に花を添えた後、自身も栄の繁華街・女子大でラーメン店勤務を3年間経験する。
互いに忙しく、しばらく会う機会がなかった2人。昨年秋に久しぶりに再会し、ちょうど「得道」のセカンドブランドを模索していた橋さんに「一緒に面白いラーメン店やろうよ」と新店話を持ちかけられた、だいけんさん。しばらくラーメン作りから離れていたが、「橋さんとなら」と出店を決意した。
「セルフサービス方式」を採用する同店。最初に基本のラーメンを並・中盛・大盛の中から選びラーメンを受け取った後、レーンに沿って進む。カウンター上に用意されたフライ・天ぷらなどのサイドメニューを好みでチョイスし最後に会計する仕組み。「店が予定より広かったため、価格を抑え、少ない人数で数をこなせるようセルフにした」という。
コンセプトは「安くてボリュームのあるラーメン」。スープは「豚鶏のうま味を出した」白濁スープに、背油を加えたこってり味と魚介テイストの節味の2種類を用意する。麺は太麺で、モヤシとキャベツをトッピング。基本ラーメンの麺の量は200グラム。価格は500円(並)
サイドメニューには、ご飯、チャーシュー、味玉、アジフライ、白身フライ、とり天、かき揚げ(以上100円)を用意する。
「サラリーマン需要が多い」のを見込みオフィス街の伏見に出店。オープンして間もないが、狙い通り客層の7割をサラリーマンが占めているという。今後の展開については、「つけ麺、まぜそばなどラーメンのバリエーションを増やしていきたい」と話す。
「同じ素材を使っていても店や作る人によって変わるのがラーメン。何よりも安くておいしいのが魅力」とだいけんさん。「食べ歩いていたころはすてきなラーメンに出会えることが楽しみだったが、厨房に入るようになってからは賄いでオリジナル味のラーメンを作ることを楽しみにしている」と笑顔をのぞかせる。
営業時間は11時~14時30分、17時~21時。日曜定休。