大須のおみやげや名物の発信を目的に今年7月に設立された企画会社「大須おみやげカンパニー」(名古屋市中区大須3)から、新商品の発売が相次いでいる。
10月15日、大須のシンボルや縁(ゆかり)のあるモチーフ「招き猫」「織田信長」「メード」のイラストを用いた「名古屋大須クッキー」(630円)の販売を開始。商品には、大須の歴史や、モチーフの説明を記した同社社長の石原さんの手紙を付け、「受け取った人、大須以外の場所で購入していただいた方に向け、ぜひ大須に来てほしい」という思いを託した。
今月21日には、メードのイラストを用いた「萌え系」商品「大須おっぱいプリン」(450円)の販売を始めた。レースや水玉などを使ったピンク色のパッケージを開けると、大須のシンボル・赤ちょうちんをスワロフスキー風のデザインに仕上げたブラジャーを身に着けたメードが登場。ブラジャー型の包装を「フロントホックを外すように」開くと、おっぱい型のプリンが2つ現れる仕掛け。
同商品の開発にあたり、石原さんと同社おみやげプロデューサーの長谷川さんが、「恥じらいのある『萌え』なメード」をテーマに打ち合わせを重ね、市場調査で大須のメードカフェにも足を運んだ。イラストは大須で発掘したというプロ志願のイラストレーターに依頼。「名古屋やほか地域にも『おっぱいプリン』商品はあるが、メードを用いたのは初めて。しかも一番かわいい」(長谷川さん)と自信をみせる。
併せて、「萌」などの文字を表した金太郎あめも商品化。「萌」あめ65個と「大須なう」あめ5個が入り、メードのイラスト入りラベルを張った瓶入り「メガ萌」(2,100円)、「萌」アメ12個入りの小瓶(500円)、「萌」「大須なう」「招き猫」「大須」の4種類のあめが2個ずつ入った「名古屋 大須に行ってきました。」(300円)など幅広い商品を展開する。販売開始は今月21日(小瓶は今月28日から)。
「大須は、秋葉原や日本橋と肩を並べる電脳街」という長谷川さん。「お帰りなさいませ、ご主人さま」のフレーズは約8年前にオープンした大須のメードカフェ「M's Melody」が発祥だという。「昨年あたりからはさらにメードカフェも増え、メードリフレ、メード&執事、メード服のオーダー店など進化している」と、メード、萌え文化に期待を寄せる。
商品は、松屋コーヒー本店(大須3)、大須名物屋(大須2、取り扱いはクッキーやあめなど一部)で販売する。