ZIP-FMと名古屋のIT企業・エイチーム（名古屋市西区牛島町6）が共同で1月19日、東海地区の店や商品などの割引クーポンを共同購入できるサイト「ZIPPON（ジッポン）」を開設した。

　決められた時間内に購入申込者が一定数以上に達成することを条件に、割引価格でクーポンを販売する「フラッシュマーケティング」と呼ばれる手法を取り入れている同サイト。ツイッター、ミクシィ、フェイスブックなどのソーシャルメディアとの連携に加え、ラジオ放送でのクーポン紹介を組み合わせたクロスメディア展開を特徴とする。

　「ZIP-FMのリスナーの方たちに新しいサービスを」というところから始まったという同企画。同局のリスナーが登録するウェブ会員約15万人をメーンターゲットに、アメリカで急成長した「グルーポン」の成功を受け「放送という枠から一歩超え、リスナーにサービスを提供する」ことを目的にサイトを立ち上げた。

　クーポンは現在、月曜・水曜・金曜に1件ずつのペースで更新。東海地区に特化したホテル、スキー場、飲食店などの50％以上オフの大幅割引プランなどクーポン情報を提供する。

　店舗や事業主が掲載するにあたっては初期費用を必要とせず、「完全成功報酬型」で売れたクーポン分だけ手数料が発生する仕組み。「短期間で集客を見込める」「（購入者申込者が発信する）ツイッターやミクシィなどでの口コミ効果」などのメリットがある上に、「放送でフォローできるところが最大の特徴」（同局担当者）とアピールする。

　「店舗から掲載についての問い合わせをたくさんいただいている」と同局担当者。「ZIPPONは地域に絞ったサービス。今後、拡大していき多くの店をリスナーの方たちに紹介していきたい。ナビゲーターやレコード会社とのコラボなど音楽メディアならではの企画も考えていきたい」と意気込みをみせる。