大須商店街仁王門通沿いにある「描けて読める」漫画喫茶「漫画空間」(名古屋市中区大須2、TEL 052-231-7781)が2月から、「外国人観光客向け漫画制作体験講座」を開いている。
漫画を読むだけではなく、漫画制作に必要な道具をそろえ専用机で描くこともできる同店。今回の体験講座開講のきっかけについて、「昨年5月のオープン以来、外国の人が月に何人か漫画を描きに来店していること」と話すオーナーの内藤さん。
最初に訪れたのは、日本の漫画が好きなホームステイ中の高校生。ホストファミリーが「実際に描く体験をしてみては」と連れてきた。その後、ワーキングホリデーで日本に来ていた漫画家志望のアメリカ人や、月一回の漫画講座に参加する中国人の留学生など、日本のアニメや漫画に興味のある外国人が訪れているという。
そうした中、「観光客の中にも日本の漫画に興味を持っている人がいるのでは。大須は海外の観光客も多い。日本に来てアニメのグッズや漫画本を買っていくだけではなく、漫画を描く体験をしてみても面白いのでは」と企画した。
開講にあたり、マニュアルに英語と中国語も追加した。講座では、漫画を描く手順、ペンや道具の使い方など説明しながら一つの作品を仕上げる。制作した漫画はラミネート加工し、記念に渡す。所要時間は2~3時間。定員は1~6人。料金は2,500円(指導、材料費、フリードリンク付き)。平日に随時受け付けている。
「告知が十分にできていないので、実はまだ希望者はきていないです」と内藤さん。「漫画という日本の文化を読むだけではなく描くという新しい切り口で体験してもらえたら」と笑顔をみせる。
営業時間は10時~23時。