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単行本「なごやのたからもの」発売-名古屋に根付き守り続けたいものを紹介

人物の写真がふんだんに使われている名古屋紹介本「なごやのたからもの」

人物の写真がふんだんに使われている名古屋紹介本「なごやのたからもの」

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 名古屋を拠点に出版などを手掛ける「リベラル社」(名古屋市中区栄4)が3月26日、懐かしくて新しい名古屋を紹介する単行本「なごやのたからもの」を発売した。

 同書は、旅やお菓子、クラシック建築、雑貨、日々の暮らしなど、女性が好んだり憧れたりするコトやモノを題材に、書籍や雑誌に執筆している人気文筆家・甲斐みのりさんと、NPO法人「大ナゴヤ大学」が共同で制作。「10年前からそこにあり、10年後にもそのまま残っていてほしいもの」をコンセプトに選んだ店や土産などを紹介している。

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 大ナゴヤ大学の谷亜由子さんは「新しい情報ではなく、街に古くから根付き、歴史・文化・伝統など、未来にも受け継ぎ守り続けていきたいと感じるもの、名古屋の『宝物』と呼ぶのにふさわしい場所や店・人などを取り上げて紹介している」と話す。「例えば老舗料理店でも、単にその店の情報を紹介するのではなく、長年にわたって店を守り続けてきた店主の思いや半生などもじっくり紹介している。写真も、建物や食べ物ではなく人物を撮ったページが多いのが特徴」とも。

 同書出版の経緯について、「2009年6月に行った大ナゴヤ大学開校前プレ授業で、『ういろうの魅力と未来を考えよう』というテーマの授業の講師に、全国の和菓子に詳しい甲斐みのりさんを招いたのが始まり」と谷さんは振り返る。「そのときの、『地元の人さえ気付いていない名古屋の街の魅力はたくさんある』という甲斐さんとの会話から、いつか一緒に名古屋の良さやすてきなものを取材して本にできれば、と夢が広がった」

 「最初に想定した読者のターゲットは古くて良いものを愛する20~40代の女性だったが、完成した本の内容はもっと幅広く、男性にも、年配の方にも読んでいただけるものになった」と谷さん。「地元の方だけでなく、名古屋のことをよく知らない、ほかの街の人にもぜひ読んでもらいたい」と期待を込める。

 今後は、「本づくりを通して感じた『街を見つめ直すこと』『まちのたからものを守っていくこと』の意義、大切さを多くの人にも伝えていくため」に、ツアーや展示イベントなどを実施する予定だという。現在、栄の雑貨店「SEANT(セアン)」(中区栄3)で、本のロケハン時の写真や、掲載店舗の包装紙などを展示する「なごやのたからもの展」を開いている。4月20日まで。書籍の価格は1,400円。

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