
サウナ施設「KIWAMI SAUNA II(キワミサウナ ツー)」(名古屋市中区橘1)が、今年10月初旬にオープンする。
「KIWAMI SAUNA II」に改装する歴史的建造物の外観
運営は「REVIVE」(西区)。古民家を改装したサウナ施設「KIWAMI SAUNA」(西区浅間町)を2022年に開業した。
2号店となる同施設は、築92年の元漆器問屋だった歴史的建造物を改装する。プレオープンは8月末~9月初旬を予定。男性専用サウナで、月に1、2回程度レディースデーを設定する。社長の中島惇生さんは「日本人が心から落ち着くのは昔ながらの日本家屋だと考える。究極のリラックスを提供したい、というコンセプトを最も体現できるのが古民家だった」と話す。
メインサウナは、天井高4メートルで4段構成のタワーサウナ。中庭を望む大空間で20人超を収容し、セルフロウリュも設置する。水深2メートルの水風呂は地下を掘り下げる。中島さんは「床からフラットに入水できるため、サウナの本場であるフィンランドの湖に飛び込むような体験ができる」と言う。サウナエリアに使う木材は全て、屋久島で植林された生育期間30~60年の「屋久島地杉」を使う。
外気浴スペースには、フラットな畳敷きや中庭を望む縁側デッキなど、7つの異なるテーマを設定した「ととのいスペース」を用意した。築150年の蔵をリノベーションした湯風呂エリアも設置。いろりを囲む飲食スペースやスポーツ観戦エリアも備える。
今回の出店場所について中島さんは「名古屋の中心部から日常的に通えるアクセスだが、非日常な体験ができる、騒がしさのない場所という観点で決めた」と話す。「かつては仏壇・仏具店が200店ほど軒を連ね、全国から仏壇・仏具を買いに来るお客さんであふれる街だったと聞いている。再び、人が行き交うにぎやかで明るい街にできるよう、いいサウナ施設を作って、地域を盛り上げるような場所にしていきたい」と意気込む。