名古屋市が4月16日、市役所西庁舎(名古屋市中区三の丸2)屋上で行っている「屋上みつばちプロジェクト」事業の概要を発表した。
市は、生物多様性の回復を目指す「ネイチャーポジティブ」実現に向け、今年2月に名古屋市養蜂組合と協定を締結。3月末から養蜂を始め、現在は2段構造の巣箱を設置している。養蜂を通じて、ミツバチによる花粉媒介などの生き物同士のつながりや、花や野菜といった自然の恵みを、見たり味わったりすることで、生物多様性を身近に感じてもらうことを目指す。
広沢一郎名古屋市長は「生物を守るだけでなく、ミツバチが花粉を運び受粉を促して花が咲くなど、生き物同士のつながりを守るのも大事。今回の取り組みは、生物多様性の大切さを実感する機会になる」と話す。名古屋市養蜂組合長で名古屋学院大学教授の水野晶夫さんは「はちみつの味を通じて、都市部の豊かな自然を感じてもらえたら」と期待を寄せる。
採取したはちみつを試食した広沢市長は「華やかな味」と話す。水野さんは「名古屋で桜が開花した3月25日に巣箱を設置したため、桜の蜜と見られる。糖度もあり、あっさりしながらも深みがあり、花の香りがふわりと広がる」と説明する。
はちみつは採取量に応じて、市役所などで名古屋市養蜂組合と共同販売することも視野に入れる。商品名について、広沢市長は「金シャチハニーと名付ける」とも。
5月24日と7月26日は、市民向け養蜂体験イベントの開催を予定している。