昨年開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2010」の「まちなか会場」となった中区錦の長者町地区に8月21日、現代アートの情報発信拠点「アートラボあいち」(名古屋市中区錦2、TEL 052-204-6444)がオープンした。
同所では、昨年のトリエンナーレで高まった現代アートへの関心を次回「あいちトリエンナーレ2013」につなげるため、大学や地域の団体等と連携し、作品制作および発表の場を提供するとともに現代アートの情報を発信していく。地上4階、地下1階で、延べ床面積は255坪。
地下1階は展示やパフォーマンスの練習などを行う「イベントスペース」。1階はトリエンナーレのアーカイブや現代アートの最新情報を紹介する「トリエンナーレ情報スペース」。2階は作品展示などを行う「エキシビションスペース」となる。地下1階、2階はパフォーマンスの練習、展覧会などの会場として利用することもできる。3、4階は大学などを中心にした展示が行われる「ラボラトリー」。地域で活動する大学生や卒業生らに作品発表の機会を提供する。
アートラボあいちで活動しているNPO団体では「新しい企画、イベントが決まり次第、発表していきたい」としており、現在、若手アーティストを対象としたアートサポートプログラムを実施するため、アーティストを募集している。作品の制作や展覧会を通して、アーティストが成長する機会を作り出すことを目的としている。募集は9月20日まで。応募はホームページで受け付けている。
開館時間は11時~19時(地下1階でイベントがある場合は21時まで)。月曜・火曜と年末年始(12月26日~1月6日)休館。2階では現在、愛知県立芸術大学の在校生とOBによる記念企画展「密度I」が行われている。9月11日まで。