松平健さんと川中美幸さんが11月13日、熱田神宮で参拝し、来年1月から御園座(名古屋市中区栄1)で開幕する「御園座さよなら公演 松平健 川中美幸 特別記念公演」の成功を祈願した。同劇場は来年3月に閉館予定のため、時代劇では最後の公演となる。
2人は暖かな日差しの中、本宮に着物姿で登場。演出を担当する水谷幹夫さんと宮下康仁さん、長谷川栄胤御園座社長らと共に参拝。その後、熱田神宮会館で製作発表を行った。
松平さんは「とても神聖な場所で、新鮮な気持ちになった」と厳かな表情、川中さんは「すごいパワースポット。松平さん自身にもパワーがあるのに、さらに力をもらった」と笑顔。共に「公演を見守っていただきたいと祈った」と話した。
同公演は、来年1月11日から2月19日に上演。これまで松平さんが16回、川中さんは4回、同劇場での公演で座長を務め、今回が初めての共演となる。演目は松平さん主演の「暴れん坊将軍~初夢 江戸の恵方松~」と「唄う絵草子」、川中さん主演の「赤穂の寒桜」と「人うた心」。2人はそれぞれの演目にも出演して、ともに舞台を盛り上げる。
松平さんは「さよなら公演に選んでいただいたことを、ありがたく思っている。川中さんとの競演にわくわくしている。今回は徳川吉宗の20代から70代までを演じる。面白くてびっくりしてもらえる舞台にするので、楽しみにしてほしい」と意気込みを語った。
川中さんは「お世話になってきた劇場で、さよならという言葉は悲しくて嫌。記念すべき公演で松平さんと競演できることは夢のよう。胸を借りてできる限りのことを精いっぱいやりたい」と話した。公演の詳細は同劇場のホームページで確認できる。