松坂屋美術館で企画展「紅型 BINGATA 琉球王朝のいろとかたち」

藍地霞に鳳凰牡丹笹模様衣裳 19世紀 東京国立博物館蔵
Image:TNM Image Archives

藍地霞に鳳凰牡丹笹模様衣裳 19世紀 東京国立博物館蔵 Image:TNM Image Archives

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 松坂屋名古屋店(名古屋市中区栄3)南館7階の松坂屋美術館(TEL 052-264-3611)で11月3日から、「沖縄復帰40周年記念 紅型 BINGATA 琉球王朝のいろとかたち」が開催されている。

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 紅型とは、琉球王朝の時代に沖縄で生み出された染色技法。米糊を防染剤として、顔料や染料を用いた型染めや筒描の技法は、18世紀には確立していたといわれている。紅型の衣装は、王族や士族など一部の人のみが着ていたとされており、大胆な構成の絵画的な模様や、繊細優美な小紋柄、2枚の型紙を重ねた緻密な構成の模様など、多彩なデザインが特徴的だ。しかし、琉球王朝の衰退と第二次世界大戦の戦禍により、紅型の作品や制作に関わる資料のほとんどが消失。現在見ることができる紅型の衣装多くは、戦前に紅型に魅せられて調査・研究に努めたコレクターや研究者の手に渡ったものだという。

 同展では、沖縄復帰40周年を記念し、琉球王朝の時代に作られ、これまで守り伝えられてきた紅型の衣装を一堂に集め展示。「琉球独自の色彩やデザインは見ていて楽しい。どの年代も魅力を感じてもらえるはず」と担当者。

 開館時間は10時~19時30分(入館は閉館の30分前まで。最終日は18時閉館)。入館料は、一般=1,000円、高大生=800円、中学生以下無料。今月25日まで。

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