錦通り沿いの喫茶店「喫茶神戸館」(名古屋市中区錦1、TEL 052-222-2422)が2月3日、3周年を迎えてリニューアルオープンした。
名駅の老舗喫茶店の2代目店主が3年前にオープンした同店は、自家焙煎(ばいせん)豆で入れるコーヒーと、「鉄板メニュー」「モーニングサービス」といった昔ながらの名古屋の喫茶店メニューを提供する。リニューアルに伴い、新しい看板メニューとして、「鉄板小倉トースト」(650円)を始めた。
同メニューの魅力について、「昔ながらの『喫茶店っぽい鉄板メニュー』で、『名古屋名物』としても楽しんでいただくことができ、当店自慢の『自家焙煎のコーヒー』を使っている。試行錯誤して、完成までに4カ月かかった。名古屋の新名物として、あらためて注目してもらうきっかけになれば」と店長の金本さん。小倉餡(あん)を塗った厚切りの黒ゴマ入り食パンの上には、バニラアイスと砕いたピーナツをトッピング。自家製の深煎(い)りコーヒーシロップをかけると、「じゅー、じゅわじゅわ」と鉄板の音がする。イタリアのデザート「アフォガート」にヒントを得たという。
ドリンクメニューも一新し、「下町ブレンド」(400円)の提供も始めた。「人情味あふれる下町の雰囲気をイメージして4種類のコーヒー豆をブレンド。今まで提供してきた『堀川ブレンド』はバランスがいいのに対し、『下町ブレンド』は通におすすめの深煎りな味わい」とも。自家焙煎を行う同店ならではの「ストレートコーヒー(=ブレンドせずに一種類の焙煎豆のみで入れるコーヒー)」や女性に人気の「オーガニック紅茶」や「ハーブティー」も。
3周年を振り返り、金本さんは「コーヒーを飲んでもらって、『ありがとうございました』と言うのは店側のはずなのに、お客さまに『ありがとう』と感謝される。 そんな毎日のことが印象に残って支えられている」と笑顔で話す。
今後については、「昔のメニューを引き継いでの新しいメニュー作りやお客さまとの会話、あいさつを心掛け、『昔ながらの喫茶店』という雰囲気を大切にしたい。お客さまにとって、今まで以上に憩いの場として、おいしいコーヒーを楽しめる店でありたい」と話す。
営業時間は7時~16時(土曜は14時まで)。日曜・祝日定休(神戸館でパーティー開催日は土曜休業の場合あり)。