上前津のローズコートホテル(名古屋市中区大須4、TEL 052-269-1811)で10月12日、愛知県の発酵食品とワインを楽しむ「発酵女子会 第2弾」が開催される。ESDあいち・なごやパートナーシップ事業。
同会の運営は、発酵王国・愛知とボルドーとの食文化交流を推奨するルージュ・プロジェクト実行委員会。フランスを基本に発酵文化の新しい取り組みを企画する。「発酵食品の多様性を知ってもらいたい」と同実行委員会の北村さん。
昨年行われた第1弾は、発酵食品とフランス食文化をテーマに、発酵文化研究家の小泉武夫さんによる講演と、料理研究家の上野万梨子さんとのディナー・トークショーを開催。定員を超える160人以上の来場者に、「開催したかいがあった。予想以上の反響でうれしい」と同実行委員会の藤原さん。
2回目の今回は、来年開催のミラノ万博にちなみ、愛知県の発酵調味料を使ったイタリア料理とイタリアワインを提供する。「イタリアンは気軽さが人気。今回はお弁当にして楽しみましょう」と北村さん。
当日は、料理研究家の松田美智子さんによる「きれいになれる新発酵食」をテーマとした講演を行う。松田さん考案のオリジナルペーストも実演を交えて提供する。
ディナーでは、名古屋市内のイタリアンレストラン「オスティナート」(東区泉1)の古橋シェフ、「エノタヴォラ・ダ・ニコ」(泉2)の伊差川シェフが料理を振る舞う。サラダやスープ、煮込みやパスタなど前菜(2品)、お弁当(5~6品)を用意。デザートにはみりんや豆乳グルトなどの発酵食品が使われる。ワインはイタリア産のスパークリング、赤、デザートワインをそろえる。
2人のシェフには「愛知の発酵調味料をイタリアンに」をテーマに、それぞれメニューを考えてもらう。「どちらのシェフの料理を食べることができるのかは当日までのお楽しみ。お隣さんとシェアして、2種類のコースを楽しんでもらえれば」と北村さんは笑顔で話す。
「イタリアンは食材本来の素材の良さを生かす料理が多く、愛知の豊かな食材を存分に使って、発酵食品と合わせたらどうなるかが楽しみ」と期待を寄せる藤原さん。「今回はお弁当なので、冷めてもおいしい料理を考えることにシェフは苦労しているのでは」
ディナーの発酵イタリアンは来場者が家庭で作れるレシピにして配るほか、発酵食品のお土産つき。愛知の発酵食品メーカーの思いを伝える場として試食やプレゼンタイムも。
「今回は参加費を抑えたので、若い人にも参加してほしい。食に興味があって、食を大切にしようと思う人に楽しんでもらえれば」と北村さん。「発酵食品の良さをあらためて知ってもらい、普段の料理に生かす。和食だけにとらわれず、イタリアンなど家族と一緒に楽しめる食材だと感じてほしい」とも。藤原さんは「参加すると食べることがさらに楽しくなりますよ」と来場を呼び掛ける。
開催時間は15時30分~19時。会費は1万円。事前申し込みが必要。 詳しくはホームページで確認できる。