名古屋市営地下鉄・丸の内駅近くの「Cafe Chaton Rouge(カフェ・シャトンルージュ)」(名古屋市中区丸の内1、TEL 052-212-5125)が3月1日、リニューアルオープンした。
昨年9月にオープンした同店は猫にまつわるアートギャラリーを併設し、作品を見ながら食事や喫茶を楽しめる。アールデコ調の装飾を一部に取り入れ、ワインレッドとダークブラウンを基調としたシックな雰囲気の店内には、アクリル板のキャットウォークを設置。「きまぐれ出勤」の看板猫・アメリカンカールの「ジッタさん」が自由に散歩し、お迎えやお見送りをすることも。店舗面積は26坪。席数は30席。
「シャトンルージュ」とはフランス語で「赤い子猫」という意味。オーナーは「赤い猫は実在しないが、ビルの外装・内装に使われている赤が印象的だったため、その赤というイメージと子猫とを店名に掛け合わせた」と話す。
展示するアート作品は、オーナーが20年近くかけて集めたという猫の油絵や水彩画、版画、工芸品など。所持する作品は「数えたことないくらい」と目を細める。銅版画作家の山岡康子さんやニューヨーク在住で画家の久下貴史さん、フランスでもっとも有名な日本人とも言われている藤田嗣治さんの猫をモチーフにした作品をはじめ、猫とボタニカルアートの中島祥子さんや猫とお菓子を主体にしたイラストの元祖 ふとねこ堂さんの作品など国内外問わず集めている。「東海地方には猫に特化したアートギャラリーが稀少なので、有名作家はもちろん、友達の猫作家の個展も行い、猫好きのためのサロンになれば」。
今回のリニューアルではフードメニューを一新。「ホテルアークリッシュ豊橋」の前総料理長で食育やフードプロデュースに力を入れる酒井淳シェフがメニューを考案。フランス料理をベースに、「ハッシュドビーフ」や「まぜカレー」(以上1,000円)、「季節の生野菜のバーニャカウダ クリーミーな里芋アンチョビソースで」(1,500円)など。そのほか、「田舎風パテ」(1,000円)を猫缶風に仕立てた猫にちなんだメニューも。15時までのランチセットは300円増しで、ミニサラダとドリンク(コーヒー、紅茶、オレンジジュース)付き。
しっかり焼き上げた固い食感が昔ながらのクラシック・プディングには、マダガスカル産の最高級バニラビーンズをふんだんに使用。季節のケーキやぜいたくな素材を使ったフランス直輸入のアイスクリームなど、「デザートやコーヒーだけのご利用でもおすすめ」と同店オーナー。ドリンクは、ハンドドリップコーヒーやエスプレッソ、厳選した紅茶やオリジナルハーブティーなど。アルコールは、「リーズナブルな値段で楽しめる」というフランス産を中心としたワインを豊富に取りそろえるほか、名古屋での取り扱いが初めてのフランス産瓶ビールなども。キッシュは15時から、お酒と楽しむ前菜やおつまみは17時から提供する。
「猫を愛してやまない方にぜひ来店いただければ」と呼び掛ける。
営業時間は11時30分~20時。火曜定休。