名古屋城の二の丸広場で「名古屋おもてなし武将隊」が4月4日、新メンバー5人の「お披露目会」を行った。
名古屋の観光PR活動を目的に、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ら有名戦国武将6人と、陣笠隊4人で2009年に結成した同隊。名古屋城内で「おもてなし」と呼ばれる観光案内や写真撮影、演武を行うほか、イベント、メディアに出演して名古屋の魅力を伝えている。
前メンバーの卒業に伴い、豊臣秀吉、前田利家、前田慶次の3武将と、陣笠隊の2人が交代。この日のお披露目式から新メンバー10人でのおもてなしとなった。信長の「名古屋おもてなし武将隊は、天から新たに5人がよみがえった。この度はそのお披露目式。しかと括目(かつもく)いたせ。存分に楽しむのじゃ」の掛け声とともに、集まった約2000人の前で演武を披露した。
演武後、新メンバー1人ずつがあいさつを行った。新たな陣笠隊は章右衛門と一之助の2人。章右衛門は「真の武士になって偉くなり、腹いっぱいご飯が食べたい。まだまだ未熟ゆえ至らぬところもありますが、応援よろしくお願いいたします」と元気にあいさつ。
一之助は「祭りが大好き。本日はたくさんの方が集まってくださり、大変うれしゅうございます。名古屋城、名古屋市をもっとにぎやかにしたい」と目標を語った。
続いて3武将があいさつ。慶次は「今日、雨が上がったのは、わしがよみがえったから。お主ら、現世を楽しんでおるか。たった一度の人生、楽しまないともったいない。わしと一緒に人生を謳歌(おうか)しようではないか」と語りかけた。
利家は引き締まった表情で「今日はよくぞ名古屋の地へ参られた。我が槍の穂の先、しかと見届けてほしい」と観客を見渡した。
秀吉は「いつの時代も人の笑顔はいいもの。これから皆々をいっぱい笑顔にする。だから、応援してちょ」と笑顔を見せた。
信長は「我ら武将隊は、これよりこの10人で精進して参る。結成から6年を迎えた。必死に戦場を駆け回った証しであり、皆々1人1人に支えてもらった証し。もういっぺん、我らを支えてやってほしい。これから武将隊はさらなる進化を遂げる」と意気込んだ。
最後に名古屋の明るい未来を願って勝どきをあげた武将隊は、観客全員をハイタッチで送り出した。