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樹林舎が「名古屋の昭和」発売 1000枚の写真で名古屋の昭和時代を解説

樹林舎から発売された写真集「名古屋の昭和」

樹林舎から発売された写真集「名古屋の昭和」

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 名古屋の昭和時代を豊富な写真と解説で紹介する大型写真集「名古屋の昭和」が7月15日、樹林舎(名古屋市天白井口1)から発売された。

丸善名古屋本店で開催された出版イベント

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 同書は日本各地の昭和時代の歴史・風土・文化を記録する写真集「写真アルバム 昭和」シリーズの1冊。名古屋市内の公共機関、文化施設のほか、募集等で個人蔵からも多くの写真を収集。2万枚を超える写真から約1000枚を厳選。それぞれの写真に分かりやすい解説を加えて激動の時代を現代の読者に伝える。

 100万都市を目指した昭和初期から、戦前・戦中の暮らし、戦後の復興や高度成長などの60年以上にわたる歴史のほか、風景や交通の変化、記憶に残るランドマークや学び舎(や)、イベント、祭りなど、多様な視点で切り取られた名古屋の姿が、選び抜かれた写真と共に紹介されている。

 同社の河合真吾さんは「募集・制作は1年以上前から行い、膨大な写真が集まった。取り上げたい出来事が多すぎて、本当に編集で悩んだ。近年、昭和時代をテーマにした書籍も増えてきたが、公共機関に保存されてきたもののほかに、これほど多く市井のアルバムから発掘された写真が載っている写真集はないはず。編集協力・執筆陣は昭和時代に名古屋で暮らし、教べんを執ってきた方々。その執筆陣が初めて見たと驚くような写真が多数掲載されている」と話す。

 19日には栄の「丸善名古屋本店」(名古屋市中区栄3)6階で、出版記念トークイベント「懐かしい写真を見て、語らう『名古屋の昭和』~取材談話を交えて」を開催。河合さん、樹林舎・山田恭幹社長、取材を担当した記者・長坂英生さんが、同書に掲載した写真や当時の映像資料をもとに、取材時のエピソード、昭和時代、名古屋の魅力などを紹介した。来場者はさまざまな写真を眺めながら、懐かしい記憶に思いをはせていた。

 河合さんは「個人所有のアルバムから集まった写真は、こういう機会がなければ処分されて失われていたかもしれない。埋もれていた街の記憶を本の形に残せたことは本当にうれしいこと。信頼して預けてくれた方々のためにも、多くの人に見てもらえるよう努力したい。若い方もぜひ手に取っていただけたら」と話す。

 仕様はA4判、416ページ。価格は1万1,000円。

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