丸の内の東建ホール(名古屋市中区丸の内2)で9月10日、映画「ヒロイン失格」の試写会が行われ、出演の桐谷美玲さん、坂口健太郎さんが舞台あいさつで登壇した。
同映画は「別冊マーガレット」に連載された幸田もも子さんの同名漫画が原作。少女漫画のかれんな王道ヒロインとは真逆の恋に暴走する体当たり主人公が話題を呼び、累計160万部のヒットとなった。
女子高生の松崎はとり(桐谷さん)は幼なじみの利太(山崎賢人さん)のことが大好き。必ず2人は結ばれると信じて疑わなかったが、利太は地味な「六角精児」似の女の子と交際を始めてしまう。はとりは利太を奪還する作戦をスタートさせるが、学校一のモテ男・弘光(坂口さん)が彼女にアプローチをしてくる。
この日は6393通の応募から選ばれた200組400人が来場。桐谷さん、坂口さんが登壇すると大きな拍手に包まれた。
桐谷さんは「当選倍率が32倍と聞いて驚いた。こんなにたくさんの方に楽しみにしていただき、本当にうれしい。今日は短い時間ですが楽しんでいただけたら」とあいさつ。坂口さんは「とても早い時間から並んでくれた方もいると聞いた。本当にありがとうございます」と満員の客席に声を掛けた。
原作漫画の大ファンという桐谷さん。「ずっと大好きで、何度もブログなどで話していた作品。いつか実写化することがあったら、はとり役をやりたいと思って、オファーもないのに勝手に彼女の変顔の練習をしていたくらい。この映画の話をいただいた時は、夢がかなったと本当にうれしかった」と話す。
坂口さんは「ファンの多い作品ですが、プレッシャーはなかった。原作、脚本を読んですごく弘光が好きになったので、演じることが楽しかった。本当にいいヤツなので」と話す。
今回のキャンペーンでは、集まったファンの恋と夢を映画同様に応援する特別企画を開催。特製の巨大絵馬が各地を巡り、出演者やファンがハート型のメッセージカードに願い事を書いて貼っていく。
桐谷さんは「たくさんの人に愛される映画になりますように」、坂口さんは「『ヒロイン失格』を見て、すてきな恋が生まれますように」と書いたカードを、それぞれ絵馬に張り付けた。
最後に2人は「キャスト、スタッフが力を合わせて作った作品。今は恋をお休み中という方の背中も押せたらいいなと思っている。映画をすみずみまで楽しんでほしい」(桐谷さん)、「恋がしたくなるすてきな映画になったと思う。ゆっくりと映画を楽しんでほしい」(坂口さん)と映画の成功を祈り、笑顔で会場をあとにした。
今月19日から109シネマズ名古屋ほかで全国ロードショー。