名古屋グランパスの楢崎正剛選手が12月10日、中警察署の一日警察署長に就任し、中日ビル(名古屋市中区栄4)で行われた「年末の安全なまちづくりキャンペーン」に参加した。
楢崎選手が伊藤彰久署長とともに同ビル1階の特設ステージに登場すると、集まった来場者の歓声に包まれた。
伊藤署長は「楢崎選手は日本を代表するゴールキーパーで、長年日本代表の守護神として活躍している。中警察署も中区の守護神として安心を守り抜きたいとの思いから、一日警察署長をお願いした」と話す。楢崎選手は「楢崎署長」と紹介されると照れながら敬礼。「大変名誉な役で、光栄に思っている」と観覧者に笑顔を見せた。
伊藤署長による県内犯罪状況の説明の後、楢崎選手は司会の質問に答える形で自動車盗や振り込め詐欺などの対策を紹介。「駐車場を利用すること、車の中に大事な物を置かないようにすることが大切。怪しい電話だと感じた場合は警察や周りの人に相談するべき」と、それぞれの対策を丁寧に説明した。
最後に楢崎選手は「微力だがお手伝いできてうれしかった。皆さんの住んでいる中区が安全安心に暮らせる場所になれるよう、協力をよろしくお願いします」と呼び掛け、署長姿の写真がデザインされた中警察署オリジナルの防犯しおりを配布。集まった来場者と握手しながら、年末の安全な街づくりを呼び掛けた。