
メニコン芸術文化記念財団が3月5日、メニコン シアターAoi(名古屋市中区葵3)とHITOMIホール(中区葵3)で開催する2025年度主催事業ラインアップを発表した。
メニコン シアターAoi芸術監督の山口茜さんが脚本・演出を務める舞台「悪童日記」
2025年度の主催事業は、演劇、舞踊、音楽など15プログラムをラインアップ。劇作家・永井愛さんの4年ぶりの新作演劇「狩場の悲劇」(12月17日・18日)、愛知県芸術劇場、Dance Base Yokohama(DaBY)と共同主催する新作ダンス「パフォーミングアーツ・セレクション2025」(11月1日・2日)、ソプラノ歌手・下垣真希さんが、二胡(にこ)奏者ジャー・バンファンさんらの奏でる音楽で平和への祈りを歌う「平和のコンサート2025」(8月9日)などを上演する。現代美術家で音楽家の梅田哲也さんが手がける同劇場オリジナルの「劇場ツアー型作品(タイトル未定)」(9月中旬予定)の製作も決定した。
同劇場芸術監督の山口茜さんは、脚本・演出を務め、自ら率いるサファリ・Pの俳優陣が演じるアゴタ・クリストフの同名小説が原作の「悪童日記」(6月14日・15日)を上演するほか、ホストとなり映画鑑賞とトークセッションを行う「芸術監督トークシリーズ」(全6回予定)を行う。
山口さんは「今年も充実したプログラムをお届けする。劇場では、一人になって感動したり内省したりする時間を持つことができるし、家族や友人と連れ立って来れば、経験を分かち合う時間を持つこともできる。舞台芸術を真ん中に置いて、他者と共にそれぞれの感情をしっかりと受け止める時間を持つことができれば、劇場という場所は私たちの生活にとって安らぎを得る場所、なくてはならない場所となる」と話す。