
栄の映画館「センチュリーシネマ」(名古屋市中区栄3、TEL 052-264-8580)で7月18日、映画「アヒルと鴨のコインロッカー」の先行上映会が開催され、同作監督の中村義洋さんの舞台挨拶を行った。
同作は、ミステリー作家・伊坂幸太郎さんの小説「アヒルと鴨のコインロッカー」を映画化したもの。同小説は、「第25回吉川英治文学新人賞」「2005年度『このミステリーがすごい!』国内編第2位」など、数々の文学賞を受賞している。同作は椎名(濱田岳さん)と河崎(瑛太さん)の、ボブ・ディランの名曲「風に吹かれて」をきっかけとして展開していく不思議な友情を、仙台を舞台にミステリアスに描いた話題作で、6月23日より東京の映画館「恵比寿ガーデンシネマ」で上映された際には2日間で約2,200人を動員し、同館歴代最高となるスタートを切ったという。
当日は、約2,000通の応募の中から抽選で選ばれた167人が映画を鑑賞した。上映終了後、中村義洋監督は「この映画には、いたるところにトリックをしかけている。もう一度見る際には最初から疑いながら見てください」と話し、同作に対する思いなどを話した。
もともと伊坂幸太郎さんの大ファンだという中村義洋監督は「映画化は絶対無理だと言われていた『アヒルと鴨のコインロッカー』だからこそ取り組み甲斐があり、出来上がった作品は、伊坂さんにも大変気に入ってもらえたのでとてもうれしかった」と話していた。
同作は7月21日より「センチュリーシネマ」で公開予定。