4月1日で区制100周年を迎えた名古屋中区は同日より、記念事業のシンボルコンテンツ「MERRY IN NAKAKU(メリー イン ナカク)」を開催している。
アートディレクターの水谷孝次さんが中心となって展開している同プロジェクトは、中区に「住んでいる人」「働いている人」「学んでいる人」などを対象に、一人一人の「笑顔」を撮影。それぞれに投げかけた「あなたにとってMERRY(楽しいこと、幸せなとき、将来の夢など)とは、何ですか?」という質問に対するメッセージとともに、大判のポスターに印刷し街中に掲出するコミュニケーションアート。
撮影された「笑顔」は現在、中区役所のエントランスやロビーを中心に、テレビ塔や、松坂屋・丸栄・パルコ・三越など各百貨店の外壁などにポスターや懸垂幕で掲出されているほか、栄町・東新・南大津・広小路・大須の商店街に約200枚のフラッグを掲出し、栄エリアが中区民らの笑顔であふれている。中区役所のロビーには撮影者全員の写真が掲出されているという。
昨年9月15日から数日間にわけて区内各所で開催された撮影会には、当初の予定をはるかに超え、約650人もの人が水谷さんの元を訪れ「笑顔」の撮影を行なった。撮影対象者は0歳から100歳まで幅広く、皆一様に水谷さんの構えるカメラに対して満面の笑顔を向けている。撮影会では、緊張して笑顔がこわばってしまう小学生や年輩者も多い中、リラックスした笑顔をつくろうと元気に声をかけ、自然な笑顔を導く水谷さんの姿が印象的だった。
「みんなの笑顔で100歳を迎えた中区に新たな『MERRY』の風を送り、街のみんなが笑顔になってくれるような空気で包みたい、そして次の100年もみんな笑顔で過ごせるように、との願いを込めた」と同イベント担当者は話す。
4月20日には、「アースディ名古屋2008」に合わせ、中区栄を中心に「MERRY ECO プロジェクト」を行う。同プロジェクトは、中区制100周年を祝うパートナーシップ事業として「メリープロジェクト」と「EXPO Cafe発展協議会」が推進するエコ・イベント。メリープロジェクトでは、「みんなでおそろいのTシャツを着てゴミを拾いながら、中区の街を歩いてみませんか?」と、参加者を募集している。応募は4月16日まで。
「メリー イン ナカク」の笑顔の展示は5月6日までを予定。
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