白川公園で「メリーインナカク」撮影会-中区民の「笑顔」600人に迫る

白川公園で撮影をする水谷孝次さん

白川公園で撮影をする水谷孝次さん

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 アートディレクターの水谷孝次さんが展開するアートプロジェクト「Merry Project(メリープロジェクト)」の撮影会が10月28日、白川公園(名古屋市中区栄2)で開催された。撮影会は、来年4月に迎える中区制100周年のプレイベントとして開催された「第18回中区なかよしまつり」のイベントの一環。

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 同プロジェクトは水谷さんが「あなたにとってMERRY(楽しいこと、幸せなとき、将来の夢など)とは、何ですか?」と世界中の人々に問いかけ、その笑顔を撮影し、一人一人の笑顔を大判のポスターに印刷し展示するアート。今回は、区制100周年を記念し、中区に関係する人100人の笑顔を集めるプロジェクト「Merry in NAKAKU(メリーインナカク)」として、9月15日から区内各所で撮影会を行ってきた。

 当日は「なかよしまつり」に参加している小学生から年配者まで幅広い年齢層の人々が水谷さんの元を訪れ撮影をしてもらった。すでに500人近くの笑顔を中区で撮影しており、水谷さんは「今日で600人近くになるのでは」と話す。「区長も撮影したし、0歳の赤ちゃんから100歳のおじいさんまで本当に多くの人を撮った。最近はお年寄りの元気な笑顔を撮影することも楽しみのひとつになっている」と振り返る。

 メリープジェクトを始めた経緯について水谷さんは「これまで広告業界の中で生きてきた自分は『虚』の中にいた」とし、「笑顔のポートレートはその人自身を表す『リアリティー』だと感じた。作った笑顔ではなく、その先にある『笑顔のリアリティー』を撮影することで、『虚』の中では感じられなかった自分の幸せを探しているところもある」とも。

 これまで世界各地で撮影を行ってきた水谷さんは「アフリカのスラム街では『これまで幸せなことなどなく笑ったこともない。あなたは何をしにきたのか』と女性に言われたが、最終的に『あなたが遠いところから来て笑顔にさせてくれた。今日は私にとってメリーな日になった』と言ってくれた。中国の奥地で撮影を行った際には、公安の人が見張りを行い、ことあるごとに口出しをしてきたが、村人たちの笑顔を見ているうちに『笑顔は美しい。もう好きに撮影してよろしい』と言ってくれ、村中が平和な空気に包まれた。笑顔の力は偉大で、世の中を平和にしていく力を持っていると実感した」と振り返る。

 今後は北京オリンピックでも同プロジェクトを展開して行く予定だという。「目の見えない人々にも『メリー』を感じてもらえれば」と、同プロイジェクトを納め、点字で内容を説明したDVDも発表を予定しているという。

MERRY PROJECT関連記事(サカエ経済新聞)-中区が約100人の笑顔を募集-区制100周年記念イベントで

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