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鶴舞中央図書館でアール・ブリュット作家の作品展 限定デザイン貸出券を発行

アール・ブリュットアーティストの伊山英吾さん(右)と吉田佳世さん(左)

アール・ブリュットアーティストの伊山英吾さん(右)と吉田佳世さん(左)

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 名古屋市図書館と「竹田印刷」(名古屋市昭和区)の地域連携プロジェクト「障がいの有無に関わらず地域とともに誰もが輝ける未来づくり」が4月2日、名古屋市鶴舞中央図書館(昭和区鶴舞1)で始まった

期間・枚数限定で発行する「アール・ブリュットデザイン貸出券」

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 同プロジェクトは2022年に始まり、今年で3回目。これまで、世界自閉症啓発デーや発達障害啓発週間、世界芸術の日がある4月に、アール・ブリュット作家の作品展示やオリジナルブックカバー配布を行ってきた。

 今年は竹田印刷創業100周年に当たることから、記念事業の一環として、同社フォントデザイナーでアール・ブリュットアーティストの伊山英吾さんの個展を企画。1階展示スペースで、伊山さんの幼少期の絵画や立体造形作品、近年手がけたパネル作品やTシャツなどを展示する。アール・ブリュット作品やプロダクトを展示・販売するギャラリーカフェ「tane」(名古屋市千種区)店主で、伊山さんの創作を支える母・吉田佳世さんは「現在までの道のりを感じてもらえるようにと考えて作品を選んだ。公共施設での展示は初めて。いろんな人に作品を見てもらえたら」と話し、伊山さんも「うれしい」と笑みを浮かべる。

 会場にはアール・ブリュットや障害に関連する書籍も展示。来場者には3種類のブックカバーを配布する。期間中、アンケートに回答した人のうち希望者を対象に、伊山さんの作品を用いた「アール・ブリュットデザイン貸出券」を発行する。100枚限定で、貸出券の有効期間中でも切り替え可能。

 同社のアートディレクター・安井和男さんは「多様な働き方や、障害の有無にかかわらず誰もが輝ける社会を目指している。今後も地域の学校や企業などとのコラボーレーションを展開していきたい」と意気込む。

 開館時間は、9時30分~20時(土曜は19時、日曜・祝日は17時まで)。月曜・第3金曜休館。今月29日まで。

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