ジャズをベースに、ポップスやロックを融合させた楽曲が人気を集めている3ピースバンド「JiLL-Decoy association(ジルデコイ・アソシエーション)」は7月16日、同バンドの2枚目となるアルバム「ジルデコ2」をリリースし、9月5日に大須のライブハウス「ell.SIZE(エルサイズ)」(名古屋市中区大須2)で同バンド初となるワンマンライブを行なう。
2006年にメジャーデビューを果たした同バンドは、ドラムのtowadaさん、ボーカルのchihiRoさん、ギターのkubotaさんからなる3人編成のバンド。伸びのあるchihiRoさんの繊細でパワフルな歌声と、ジャズのリズムを織り交ぜた軽快なtowadaさんとkubotaさんの演奏は、多くのジャズファンからも支持されファン層は幅広い。さまざまなジャンルの音楽を取り入れて、個性的なメロディーに乗せたchihiRoさんの歌詞は多くの女性からも支持を集めているという。
「夏のリリースが決まっていたので、季節を意識して作った」(chihiRoさん)という1年3カ月ぶりに発表された同作は、開放的な明るい印象の楽曲が多く収録されている。「ジャズをベースにしているバンドであるため、どうしても『夜』のイメージを持たれることが多いが、今回のアルバムはどちらかというと『昼』。全体的に明るいイメージになっている」と話すのはkubotaさん。「これまでは、かなりストイックに音作りをしてきたが、今回は楽しむことに重点を置いて作った。これまでよりオープンな印象になっているのでは。どこかに出かけるときの車の中にぴったり」(towadaさん)。chihiRoさんは「通勤途中に聴いてもらえるのも、ちょっとした息抜きになって良いかも」とも。
デビューから約2年、名古屋のFM局でレギュラー番組を持っていたこともあり、これまで名古屋でライブを開催した回数は約8回を数える。chihiRoさんは「当初は『名古屋のお客さんに受け入れてもらえるのか』と不安もあったが、今では『第2の故郷』と思えるほど親しみを感じる土地」とし、「初めてのワンマンライブのファイナルを、名古屋で迎えることができてうれしい」と笑顔を見せる。「『chihiRoのウッフン企画』と題した、ワンマンならではのグッズ類の準備も着々と進めているので、さまざまな面から楽しみにしていてもらえれば」とも。towadaさんは「音楽的にはバリエーションが広いバンド。いろんな引き出しをもっているので、飽きさせないライブにする自信がある」と意気込む。
今後は「どんな印象の楽曲でも『ジルデコ』の色がしっかりと出た一番良いと思えるもののみを発信していきたい」(chihiRoさん)とし、「ジルデコというジャンルが確立できるようにしていきたい」という。「主題歌からBGMまで、まるっと1本の映画の音楽をまるごとプロデュースしてみたい」(kubotaさん)とも。