若手作家の育成にも力を注ぐギャラリー「彩」(名古屋市中区錦3、TEL 052-971-4997)で2月4日から、洋画展「熱き青流Vol.7」が行われている。
同展では愛知県立芸術大学、名古屋造形大学・短期大学、名古屋芸術大学の3大学の在学生や卒業生のうち、教授の推薦を受けた学生や同ギャラリーの視点で選抜された20代前半作家15人の作品を展示している。
参加作家は、全国的な展示会「三軌展」で新人賞を2008年に獲得した女性を含め、国際的な展示会への出展経験を持つ作家も。全体の統一テーマはなく、人の顔のアップをテーマにした作品から、光源氏といった歴史上の人物をテーマにしたものまで多岐にわたる。画法も油絵を中心に、パステルやペン、インクなどさまざま。
4日の開催以来、来場数は平日で50~60人。週末には100人が訪れ、21.5坪の会場に入れないほどの盛況ぶりを見せている。愛知県立美術館のそばにあることからも美術好きの人の来場も多く、芸術大学の教授やプロのアーチストも多いという。7回目となる同展の作品を見て、オーナーの杉本さんは「学生のレベルを超えている。プロ顔負けの作品もあり、今回は来場者からの評価もたいへん高い」と話す。
各作品にはあえて解説を付けず、鑑賞者が自由にイメージを膨らませる。杉本さんは「美術には興味のなかった方から美術関係に詳しい方まで、幅広く楽しんでほしい。希望があれば説明もするので、気軽に声をかけてほしい」とも。
開催時間は11時~18時(13日は16時まで)。今月13日まで。