愛知県は2月4日、県内の幼稚園児と保育園児を対象に、食事前の手洗い習慣と正しい手洗い方法を習得してもらうことを目的とした手洗い歌「あわあわゴッシーのうた」を発表した。現在県内の幼稚園や保育園に、CDとポスターの配布を行なっている。今年中にはすべての幼稚園と保育園への配布を目指す。
「あわあわゴッシーのうた」では、せっけんのような形をした犬のキャラクター「手洗い犬ゴッシー」と一緒に、園児たちがリズムに合わせ楽しく手洗いをできるように工夫されている。今月10日には、知多郡東浦町の東浦町立生路(いくじ)保育園で配布を行い、多くの園児たちが歌に合わせて元気に手を洗う姿が見られたという。
指の間や手の甲など、大人でもおろそかになりがちな手洗い。O157やノロウイルスによる食中毒や、インフルエンザなどの感染症を予防する具体策として、県は手洗いの重要性を訴えている。
愛知県健康福祉部健康担当局生活衛生課食品安全対策グループの森さんは「昨年は小中学生に『食品工場へ行ってみよう』という企画を実施し、食品の衛生問題の啓発を図った。そうした流れで今年は、幼稚園児らに衛生の啓発を行なうことにした」と話す。「幼いころに手洗いを習慣付けることができれば、大人になってもしっかり手を洗ってもらえるのではと考えている。また、子どもたちが一生懸命手を洗っていることで、逆に大人たちが触発されることもあるのでは」とも。こうした手洗い啓発のオリジナルソングを、都道府県レベルが作るのは珍しいという。
「手洗い犬ゴッシー」のキャラクターも園児らに人気で、キャラクターグッズの要望もあるという。「今は職員が個人レベルでフェルトのぬいぐるみを作ったりしている。『手洗い犬ゴッシー』は大人にも受けがいいようだ」と森さんは笑う。
愛知県のホームページでは、音源と歌詞付きポスターのダウンロードをすることができる。「家庭でダウンロードし、CDに落としてお子さんと手洗いを楽しく行なってもらえれば」(同)とも。