名古屋市青少年文化センター7階（ナディアパーク内）で4月25日、落語家・春風亭一之輔さんの独演会「春風亭一之輔ひとり会」が開催される。主催は、名古屋で落語文化を広めるべく活躍している重田牧子さん。

　独演会開催について、重田さんは「昨年、真打ちに昇進した落語家・春風亭百栄さんの公演を東京で見て感動し、百栄さんの落語CDを購入したところ、枕部分に『一之輔さんがとにかくすごい』といった内容が耳に飛び込んで来た」と振り返る。それを機に春風亭一之輔さんが気になり始め、その後公演を見る度に「一之輔さんの素晴らしさ」を感じた重田さんは「名古屋の皆さんにも紹介したい」と、今回の独演会を企画したという。

　一之輔さんの魅力について、重田さんは「まだ真打ちではないが、落ち着いて安心して聴くことができる。古典落語に時事ネタを織り交ぜながら披露する様はまさに真打ちと言ってもいいのでは。落語通の方も納得してもらえるはず」と太鼓判を押す。実際に数々の賞を受賞している一之輔さん。「また若い一之輔さんらしいバカバカしい話も楽しく聴けるので、若い人にも見てもらいたい」とも。

　落語好きが高じて、名古屋市内のカフェやホールなどでさまざまな落語会を企画する重田さん。「名古屋でもだいぶ落語会が開かれるようになってきた。著名な落語家さんの公演もちょくちょく行なわれるようになってきたし、少しずつ落語の土壌がしっかりしてきたと感じる」と話す声は明るい。

　開場18時、開演18時30分。チケットは、前売り＝3,000円、一般＝3,500円。5月6日には、西文化小劇場（西区花の木2）で「立夏“響”の宴『これぞ日本の花形話芸』」を開催。春風亭一之輔さんをはじめ、宝井琴柳さん、柳亭市馬さんらが出演する。