新栄のカフェで初の落語会-落語ブームの波、名古屋にも

10月19日の落語会「第壱回 若々寄席 立川平林×桂三木男」のチラシ

10月19日の落語会「第壱回 若々寄席 立川平林×桂三木男」のチラシ

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 新栄のカフェ「Live & Lounge Vio(ライブ&ラウンジ ビオ)」(名古屋市中区新栄2、TEL 052-737-7739)で10月19日、落語会「第壱回 若々寄席 立川平林×桂三木男」が開催される。同店で落語会を開催するのは今回が初めて。

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 「カフェでの落語会」という珍しい組み合わせは、「年間100席は見ている大の落語ファン」という主催者の重田牧子さんが同店オーナーのメイさんとの会話の中で、「落語の魅力を新たに引き出したい」という思いを強く持ったことから実現したという。

 今回出演するのは、立川平林(ひらりん)さんと桂三木男さんの2人。平林さんは立川談志師匠の弟子。愛知県出身で2005年3月に入門し、現在二つ目として活躍。「立川流の二つ目に昇進するには、50演目、歌舞音曲の是否が問われるという非常に厳しい条件があるため、落語会のエリートと呼ばれています」と重田さん。また、三木男さんは1984年生まれの若手。「祖父に名人三代目桂三木助をもち、現在新宿末広亭深夜寄席などで人気を博している。これからが最も注目される落語会のサラブレッド」と紹介している。

 「東京を中心に、日本は現在、空前の落語ブーム。その波はここ名古屋にも押し寄せて来ている」と重田さん。4月に丸善名古屋栄店(中区栄3)で開催された立川談春師匠の「赤めだか」出版記念落語会には着物姿の若い女性ファンが多く来場したほか、11月に開催される六人の会(春風亭小朝、春風亭昇太、笑福亭鶴瓶、林家正蔵、立川志の輔、柳家花緑)主催の「大名古屋落語祭」は、3分でチケットが売り切れるという人気だった。

 落語の魅力について、重田さんは「落語家によって同じ演目が全く違って聞こえたり、感動も変わってくる。うまいからいいのではない、笑えるから面白いのでもない。名人になると笑わせようとしていないのにそこにいるだけでおかしみがある」とし、「私は東京出身なのでやはり江戸っ子のきっぷの良さにほれぼれする。江戸の粋な言回し、現代社会の忘れた人々のつながり、時代の風をふっと感じる瞬間がとてもうれしくて、まさに旅をしているような感覚に陥ることも。私にとって落語は『きままな小旅行』」と話す。

 初めてのカフェで落語会。重田さんは「興味はあるが年寄りの暇つぶしだと勘違いしている若者や、見てみたいけど話しを知らないから笑えないのでは?と疑っている大人、CDやテープでは聴いたことがあるがライブで見たことはない落語ファンなど、年齢を問わずさまざまな人に来てもらいたい。気負いない会を皆さんにお届けできれば」と意気込む。

 開演時間は15時30分~(開場=15時~)。入場料は、前売り=2,000円、当日=2,500円。

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