大須にあったセレクトショップ「smallpackage(スモールパッケージ)」(名古屋市中区栄5、TEL 052-242-1636)が4月24日、栄5丁目に移転した。
同店は2000年、オリジナルウエアブランド「5656 WORKINGS(コロコロワーキングス)」「it.(イット)」の企画・製作・販売を行うコンセプトショップとして栄5丁目にオープン。2006年4月に大須に移転すると同時に、オリジナルのハンドメードやリメークかばんの製作・販売を始めた。
2度目となる今回の移転は、店舗運営とオリジナルブランドのデザインやかばん製作を1人で手がけるUK(ユケ)さんの、「いつかアトリエ(工房)と洋服屋が融合した店を持ちたい」という思いと、「縁が重なった」ことから実現した。
新店がオープンした場所は、イギリスの自転車ブランド「アレックス・モールトン」の正規販売店として栄で展開している「EG square(イージースクエア)」(中区栄5)の隣。もともとイージースクエアが自転車店として使っていたスペースを改装した。「イージースクエアさんとはダブルネームのかばんを制作するなど親交が深かったため、移転先として声をかけていただいた」とUKさん。「自転車屋さんの内装を生かした店内は、工房のイメージにぴったり」と移転を決めたという。
約6坪の店内にはオリジナルの洋服やかばんをセンス良く並べる。ショーケース裏にはミシンを置いた「工房スペース」も。「ミシンを踏んでいるときが、一番気分がいい。即興のような感じで一気に作り上げる」と笑うUKさん。その穏やかな雰囲気とは裏腹に「かばんは自分にとっての武器。自分の手でかばんを作って売ることは、お客さまに自分の生き様と、製作のプロセスを買っていただいていると思っている」と話す言葉は力強い。
オリジナルブランドのコンセプトは、「ベーシックだけれど長く着てもらえるもの、着るとワクワクするような究極の普段着の提案」。主な客層は20~40代。メンズがメーンだが、「ゆったり着たい」とカップルで来店した女性が洋服を購入するケースも多いという。
主な商品の価格帯は、Tシャツ=4,800円~、ハンドメードのかばん=7.350円~、ワークシャツ=1万3,340円~、ポロシャツ=9,450円~、ワークキャップ=5,775円~など。
「ゆくゆくはもっとさまざまなミシンをそろえて、自分で洋服も縫えるようにしたい」と話すUKさん。「将来は海外にも卸して、自分の作った商品がどれくらい海外で通用するかも試してみたい」とも。
営業時間は12時~22時。