自動車環境問題に取り組むNGO「ZEVEX(ゼベックス)」(京都府京田辺市)が「途中無給油」で日本縦断にチャレンジしている次世代自動車「プラグインハイブリッド車」が7月7日、名古屋市に到着した。
使用車種は「ガソリンを使って省燃費走行もできる電気自動車」として開発され、国内に230台しかないというトヨタ自動車の「プリウスPHV」。電池がなくなるとエンジン走行に切り替わるため、電池切れで車が止まる心配はないという。
スタート時にガソリンを満タンにし、6月30日に鹿児島市をスタート。車体には、「途中無給油 日本縦断の旅」と書かれており、「信号待ちをしていると『頑張って!』と言われることもしばしば」とゼベックスの柿木(かきのき)さん。同車はこれまで福岡、広島、姫路、京都、滋賀などを通り、各地の役所などを訪問。電気自動車の良さをPRし、同車が走りやすい街のあり方などを訴求している。
名古屋に到着した同車は名古屋市役所を訪問。河村たかし名古屋市長が出迎えた。「なんやようわからんな」と言いながらも同車に興味を示し、名古屋城周辺をぐるっとドライブした。ゼベックスの奥村さんは「市長に実際に乗ってもらえるのはとてもありがたい。使ってみて初めて気付くことも多いと思うので…」とほほ笑む。
「プラグインハイブリッド車を使い、実際に電気の力のみで走行を続けることで、まだまだ街中で思いのほかスムーズに充電施設を見つけられなかったり、いろいろな問題点も見えてくる」と柿木さん。また「カタログに掲載されているスペック通りなのかということも検証できる」とし、プロジェクトを通して更なる電気自動車の普及の糸口を探る。
名古屋市役所を後にした同車は名古屋市内で少し充電し、豊橋で夜を越しフル充電に。7月20日の稚内市でのゴールを目指す。