名古屋市が展開するコミュニティーサイクルシステム「名チャリ」の社会実験が11月30日で終了し、栄小公園(名古屋市中区3)でクロージングセレモニーが開催された。
今年度は、貸し出し・返却を利用者自身が行えるようにICカードを導入したセルフサービスを初めて導入し、登録料や利用料など有料化して実施した。
会員登録者数は1,905人で、利用回数は2万6,208回。短時間で多くの人が自転車を共有することを目的にする名チャリ。昨年度の1回の平均利用時間は、32.4分だったに対し、今年度は12.9分、1人当たりの平均利用回数も昨年の3.2回から13.8回へと増え、「より多くの人が名チャリを利用することができた」(名チャリスタッフ)と振り返る。
返却時に行ったアンケートでは、「通勤」を利用目的に挙げた人が大幅に増える結果となった。30カ所のステーションの中で、「モード学園スパイラルタワーズ」「名鉄百貨店メンズ館前」「名古屋テレビ塔」が3,001回以上の利用回数を数えた。
当日は河村たかし名古屋市長も参加し、「うまいこといかんこともあるけど、いろんなふれあいも増えるでね。ほがらかに面白くやっていこまい。サンキューベリーマッチ」とあいさつし、会を閉めた。