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コミュニティーサイクル社会実験「名チャリ」準備進む-意義付け変え有料化に

設置予定のオリジナル自転車と駐輪ラック(イメージ)

設置予定のオリジナル自転車と駐輪ラック(イメージ)

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 名古屋市は現在、コミュニティーサイクルシステム「名チャリ」の社会実験の準備を進めている。

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 昨年までは放置自転車を再生・利用し、栄、名駅エリアに設置した自転車の貸し出し・返却を行う「ステーション」で無料貸し出しを行ってきた同実験。利用方法を知ってもらい、利用状況を調べることを第一目的に実施していた。昨年だけで会員登録数は約3万1,000人、利用回数は約9万9,000回を数え、「好評だった」(名古屋市の自転車利用課の松村さん)と振り返る。

 「昨年の結果ではステーション近辺では人が集まり流れもできた。そのため店舗などの利用は多くなり売上げも増したというデータが出ている」と地域への影響もあった。

 今年は事業として本格実施することが可能かどうかを検証する目的で、無人化した30カ所のステーションでICカード(登録料が必要)を活用し、利用料を有料(一定時間は無料)にして実施。ステーションにはラックを設置し、オリジナル自転車と放置自転車を併用し貸し出す。実施期間は10月~11月の60日間。4月~5月あたりからすでに「今年は実施しないのか」などの問い合わせもあるという。

 エリアは昨年までと同様、栄、名駅エリアだが、工事の予定が入っていたり、新たにラックを置くスペースが確保できないなどの物理的な理由で、昨年と同じ場所にステーションを設置することができないケースも発生。名駅かいわい、桜通沿い、長者町かいわいは「現在、特に探しているエリア」だという。市では現在、ステーション設置への協力者や企業の協力を求めている。

 今後も準備を進め、9月にはホームページをオープンする予定。

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