名古屋パルコ東館8階の映画館「センチュリーシネマ」(名古屋市中区栄3、TELL 052-264-8580)で10月16日、現在公開中の映画「たまたま」の舞台あいさつが行われ、同作に主演した蒼井優さんと小松真弓監督が登壇した。
同作の舞台はアイルランド。旅をする女性(蒼井)が“たまたま”から生まれる出会いを通して、希望を見つける物語。全編アイルランドロケの美しい風景も見どころ。小松監督は本作が初の長編監督作品。小松監督が蒼井さん出演の紅茶のCMなどを手掛けていることもあり、普段から仲がいい2人。同作のきっかけは、仲のよいメンバーで集まり、お酒を飲みながら「私たちに何ができるだろう」と熱く語り合ったことが始まりだという。
「お互いの生い立ちを語りあい、女子会というにはあまりに熱い話をした。作品は蒼井さんありきで全部を考えました。彼女なくしては考えられなかった映画」と小松監督。蒼井さんは「生まれた場所も違うメンバーが、たまたま出会って仕事をしている幸せ。そういったことを形にできないかと考えた」と話した。
「思いを伝えることの大切さ」がテーマの同作。当日は蒼井さん、小松監督がそれぞれの「思い」を書きこんだ同作のパネルを来館者1人にプレゼントした。蒼井さんは当選者にパネルを手渡し、笑顔で握手を交わした。
最後に小松監督は「映画を見た皆さん一人ひとりが、それぞれに感じたことがあると思う。これから皆さんが、それぞれ何かアクションを起こしていくのが楽しみ」と話した。蒼井さんは「私たちや皆さんが、ここに集まったことも“たまたま”。たまたま同じ時に生まれ、同じ作品に興味を持っていただいたから。この作品を多くの人に届けていただけたら、うれしい」と映画の成功を願った。