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栄のクリエーターズショップで「イケヤン★展」-若手陶芸家、リレー方式企画展

陶芸家の青木良太さん

陶芸家の青木良太さん

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 ナディアパーク・国際デザインセンター(名古屋市中区栄3)4階のクリエーターズショップ「Loop(ループ)」(TEL 052-265-2106)で12月21日から、若手陶芸家・青木良太さんによる「イケヤン★エキシビションリレーvol.1 『青木良太展』」が行われている。

青木さんの作品が納まる「PORTER」製の盃ケースも

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 青木さんは、富山県出身の陶芸家で、1978(昭和53)年生まれ。陶芸の基礎を美濃焼から学び、現在は岐阜県土岐市にスタジオを構える。陶芸を始めたきっかけについて、「20歳のときに将来を考え始め、服やアクセサリーの製作、美容師や飲食店でのアルバイトをした。その後、陶芸教室に通う機会があり、『これしかない!!』と言葉にできないほどの衝撃を受けた」という。「(今も)陶芸が好きでしょうがない。好き過ぎるので、周りにも陶芸を知ってもらいたい」と笑顔で話す。

 「陶芸を始めたころは『人間国宝になりたい』と思っていたが、今は陶芸の『日本代表』になりたい」と青木さん。「100年後、200年後に、『平成』という時代のアーティストとして名前を残したい」とも。「食器やオブジェなど、陶芸でできるものは何でも作る。自分の欲しいものを作りたい」

 同展は、青木さんが行う「IKEYAN★(イケヤン)」という活動に参加する若手陶芸家11人によるリレー方式の個展第1弾。「期間中に何度も足を運んで、楽しんでもらえれば」と、6月までに隔週で一人ずつ作家を入れ替えて紹介する。同活動を通じて「陶芸界を盛り上げたい」と青木さん。全国の若手陶芸家や陶芸家を目指す学生の情報交換の場として、イベントや展覧会、ウェブサイトの運営を行っている。「(同活動は)陶芸への恩返し。陶芸から得た出会いや良くしてもらったことを返していきたい」とも。

 今回は、カップや皿、茶わんなど150点を展示・販売(3,000円~)。「食器類が充実している」という。名古屋での販売店舗はないため、個展のときにしか買えない作品も多い。注目を集めているのは、「フリ出し(27,300円)」と「フリ出しケース(10,290円)」。「振り出し」とは、コンペイトーなどを入れておく茶道具。青木さんは「フリスクを入れて持ち歩いている」そうで、専用ケースを日本のカバンブランド・PORTER(ポーター)とコラボレーションして製作。また、同展と六本木ヒルズでの個展でしか見ることができない作品として、青木さんの盃(17,850円~)がすっぽり納まる特注の盃ケース(14,700円)を展示。こちらもPORTER製。(予約受付のみ)

 22日に行われたオープニングレセプションではウエルカムドリンクが振る舞われ、来場者はお酒を飲みながら、青木さんとの会話を楽しんだ。来場者には20代~30代の男性が多く、「かっこいい!」と声を上げて、実際に作品を手に取って見ていた。

 同展について青木さんは、「名古屋では『地元の作家』として扱ってもらい、自分も『地元』だと思っている。栄は遊びに来る場所。同じように栄に来ている若い人にもぜひ来場してほしい。陶芸に興味を持ってもらいたい」と呼び掛ける。

 開催時間は11時~20時。火曜定休。12月28日まで。翌月4日から第2弾を開催する(「穴山大輔展」)。

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