新栄にアトリエを持つジュエリーブランド「Unit-Design（ユニットデザイン）」（名古屋市中区新栄2）が1月、オンラインショップを開設した。

　3Dプリンターやプログラミングを使った「上質な理系デザイン」（同社）でペンダントやピアス、リングなどのジュエリーを展開する同ブランド。「シンプルだけど、こだわって、細部までしっかり作っている」とデザイナーの犬塚 崇文さん。30～50代女性の購入客が多いという。

　オンラインショップでは、定番シリーズ「ボロノイ」「バブル＆バブルフラワー」を含む4つのコレクションを展開。アイテム数は約60点。価格帯は1万5,000円前後。在庫があれば、注文を受け入金確認ができ次第、4営業日以内に発送する。

　同ショップの開設について、犬塚さんは「東京や横浜の催事に出店した際、その期間中（1週間とか）では購入を決められないお客さまがいらっしゃった。実物は見ていて、誕生日やブライダルなどのプレゼントや自分へのご褒美として後日購入したいというお客さまも。そうしたお客さまへのサポートとして、いつでもどこでも購入できる場が欲しかった」と話す。

　2年前には、名古屋近郊で活動する若手クリエーターの創業支援を行う「creators shop Loop（クリエーターズショップ・ループ）」（中区栄3）にも出店。当時について、「ディスプレーの難しさや重要性を知った」と振り返る。「催事場などの会場内の遠くからでも興味をひくディスプレーを心掛けることで、商品を手に取ってもらい、細かなところも見てもらえる」とも。現在は、3Dプリンターを駆使したディスプレーの製作にも力を入れているという。

　クリエーターの今後の活動のため販売・広報などの面でサポートしているループの鈴木さんは「当初はストイックなディスプレーに終始していたユニットデザインさまも、ループの出店を通じて、見せ方やPR力が格段にアップした。販路が多様化する現在、マネジメント力のあるクリエーターは強く、その認識が持てるかどうかが一つの区分的になると感じている」と今後に期待を寄せる。