栄のコミュニティースペース「Jimdo Cafe(ジンドゥー カフェ)」(名古屋市中区錦1)で3月7日、豊臣秀吉と徳川家康が激突した「小牧・長久手の戦い」をテーマに、歴史や戦国文化を楽しむことができるイベント「小牧・長久手ナイト」が開催される。
2013年5月から始まった「名古屋歴史ナイト」ではこれまで、「賤ヶ岳の戦い」や「本能寺の変」「姉川の戦い」「清須会議」といった戦国時代の合戦を取り上げ、歴史が好きな仲間同士で語り合うイベントを開催。参加者全員で、新聞紙のかぶとをかぶることが恒例となった。主宰は、戦国武将「柴田勝家」のファンでブログ「カツイエ」を運営するライターの北村さんと、名古屋市やあま市で主に活動する通称「ハカセ」の小林さん。
3回目以降は「陣中飯(じんちゅうめし)」を再現した軽食や弁当を提供するなど、幅広い歴史ファンが集まって歴史や戦国文化を楽しむイベントとなった。今回の「陣中弁当」は北村さんの母親、美紀子さんが考案。料理が得意で、自給自足の生活の中で野草など自然の恵みを食に生かすことができる美紀子さんは、それらの料理が「戦国時代の食事に通じるものがある」と、豊臣秀吉に関連したレシピを作成。あつめ汁(具だくさんのみそ汁)や筑前(ちくぜん)煮、ゴボウの煮付けのほかに、戦場に持っていったという豆ごはんのおにぎりなど。
2月の初めに参加者の募集し、3日間で定員の30人に達した。「初めて参加する人や女性の参加者が増えた。老若男女問わず、気軽に参加できると感じてもらえるようになったのでは」と話す小林さん。北村さんは「満員御礼で、本当にうれしい」と笑顔を見せる。「歴史に詳しい参加者には、聞くだけではなく、その人なりの視点で歴史を語ってもらいたいので、参加者によるライトニングトークの場も設ける。戦国の合戦について語り合っていても、イベント中に知識の戦いはしたくない。やや参加型で、いろいろな意味でフレキシブルで柔軟性のあるイベントだから多くの方に受け入れてもらえるのかもしれない」とも。
北村さんは「こういうときこそ平常心で臨みたい。戦国武将のバイブルでもある孫子の『兵法』にのっとって、落ち着いて状況を読んで、イベントを成功させたい」と意気込む。