栄の映画館「センチュリーシネマ」(名古屋市中区栄3)で6月6日、公開中の映画「騒音」の舞台あいさつが行われ、関根勤さんが登壇した。
関根さんの生誕60周年と芸能生活40周年を合わせた「関根勤100周年記念映画」として自ら監督した同作。突然街を襲い始めた地底人に、家庭や会社で虐げられていたおやじたちが立ち向かうSFコメディー。救世主に選ばれたおやじたちを温水洋一さん、村松利史さん、酒井敏也さんらが演じ、タモリさん、明石家さんまさん、千葉真一さんら豪華な出演陣も話題となっている。
かつて宿場町として栄えた東京都S区に、手当たり次第に住民を襲う地底人が現れる。政府に事態の収拾を押し付けられたS区は、地底人の吐く有毒ガスに耐えられる人間がいることを発見。かくして5人のおやじ達が、防衛隊に選ばれた。
上映終了後、関根さんと企画・脚本を手掛けた舘川範雄さんが登壇すると、会場から大きな拍手。関根さんは「2度と帰ってこない貴重な時間を私の作品に費やしていただき、本当にありがとうございます。名古屋は昔、小堺一機さんと舞台で来た時も、とても笑ってもらえた記憶がある」と観客に来場を感謝した。
温水さん、村松さん、酒井さんという個性派俳優が主役を務めた本作。関根さんは「3人は映画初共演。選んだ理由は僕がファンだから。映画やドラマを見るたび、いつも彼らの演技をもっと見たいと思っていた」と異色の共演の理由を明かす。
大物タレント、俳優たちへのオファーや撮影時の思い出も語る関根さん。「タモリさんと明石家さんまさんが映画で共演するのは『大霊界2』以来。丹波哲郎さんもほめてくれるはず。千葉さんは映画を撮りますと報告しにいったら、自ら出演すると言ってくれた。しかし、実際に動き出したら、本当に出るのかと聞き返された」と次々飛び出すエピソードに、会場は大きな笑いに包まれた。
その後も、アカデミー外国作品賞をとった時に話す予定のコメントなどを披露。「世界中の人にこの映画を見てもらいたい。世界中の人が笑って、戦争をやめてくれたら、ノーベル平和賞がもらえるかも。受賞したら2作目を作ります。くだらない映画だが、少しでも皆さんの気持ちがリラックスする助けになれば」と多くの来場を願い、笑顔で会場を後にした。