名古屋テレビ塔(名古屋市中区栄錦3)で7月16日から、プロダクションマッピングなどを使ったイベント「ハイパータワー夏祭りFIREWORKS by NAKED」が始まった。
テレビ塔の展望台「スカイデッキ」「スカイバルコニー」で行われている同企画。春に開催された「SAKURA TOWER by NAKED」に続き、クリエーティブチーム「NAKED(ネイキッド)」がプロジェクションマッピングを担当。今回は夜景と夏祭りをテーマに演出した。
「FIREWORKS by NAKED」はプロジェクションマッピングによる花火大会。万華鏡をモチーフにしたデジタル花火が窓ガラスに広がり、夜景とともに楽しめる。
各方向の窓ガラスではそれぞれ夏祭りらしい企画を実施。「OMEEEN(オメーン)」はフォトスポットのお面の前に立つと、自分の顔がスキャニングされて窓ガラスの大きなお面に映るインタラクティブコンテンツ。夜景に浮かぶお面とともにおみくじの運勢が表示される。「ハイパー金魚」は日本一の生産量を誇る弥富の金魚が夜景の中を泳ぐデジタル水族館。本物の金魚の水槽も展望台に設置され、リアルとデジタルのコラボレーションを見ることができる。「ハイパー射的」はなごやめしの標的が夜景の中を動く的当てゲーム。挑戦者は腕にセンサーをはめて、標的を撃ち落とす。
14日のレセプションで名古屋テレビ塔・大澤和宏社長は「昨年は展望サービスの改革を目指し、『シティライトファンタジア』は大きな成功となった。今年は昨年のスーパー展望サービスを超えるハイパー展望サービスに期待していただきたい。愛知にはいろいろな日本一があり、弥富の金魚は人間が開発した世界的にもほかにない魚類。大変素晴らしい観光資源なので、ここから情報発信をしていきたい。テレビ塔は全国のサービスに先駆けた新しい挑戦をしていくことが使命。楽しんで、じっくり味わって、一人でも多くの方に声を掛けていただけたら」と呼び掛けた。
ネイキッド・村松亮太郎代表は「名古屋テレビ塔という場所でやる意味は常に考えていて、もともとは電波を発信していた場所なのでさまざまな情報の発信地にしていきたいという思いは大切にしている。弥富の金魚とのコラボレーションや、ハイパー射的では矢場とん、世界の山ちゃん、喫茶マウンテンほかの協力で標的をなごやめしにするなど、デジタルアートやエンターテインメントと元からある名物の融合を図った。デジタル花火はライフワークのように作り続けて、3年目になる。テレビ塔が楽しみながら最新のアートやテクノロジーに触れる入り口になり、名古屋の魅力を広めていく発信力のある場になっていけばうれしい。夏らしい楽しめるデジタルアートの縁日。難しいことを考えずに楽しんでほしい」と話した。
開催時間は、7月16日~8月10日=19時30分~22時、8月11日~9月4日=19時~22時。入場料は、大人(高校生以上)=1,000円、子ども(小中学生)=500円、小学生未満は無料。ハイパー射的、OMEEENは有料。9月4日まで。