「NHK名古屋放送局」(名古屋市東区東桜1)で7月5日、愛知県体育館(中区二の丸1)で9日から始まる「大相撲名古屋場所」の楽しみ方を伝えるスペシャル番組「はっけよい!ボイメン」が生放送された。
昭和33(1958)年に金山体育館で行われてから、今年で60回目となる名古屋場所。NHK総合テレビ、BS1、ラジオ第1では初日から23日の千秋楽までを中継。NHK名古屋放送局ではさまざまな関連番組の放送やイベントを行っている。
「はっけよい!ボイメン」では名古屋を拠点に活躍するグループ「BOYS AND MEN」の水野勝さん、田中俊介さん、本田剛文さんがMCを担当。「大相撲ビギナー」の3人に相撲の魅力を伝えるゲストにナイツ・塙宣之さん、センス爆発女さんが出演し、大相撲実況を17年担当している同局の船岡久嗣アナウンサーを交え、名古屋場所の見どころを分かりやすく紹介した。
3人は女性ファンを増加させた日本相撲協会のSNS戦略を紹介。1990年生まれの水野さん、田中さんと同級生になる三重県出身の千代の国関を本田さんが訪ね、九重部屋の朝稽古を取材。稽古の迫力と名古屋場所へ懸ける意気込みを伝えた。
ゲストの2人は独特の視点から相撲の魅力を解説。センス爆発女さんは、得意のイラストを使って力士のヘアスタイルにこだわった相撲愛を語った。塙さんは注目力士と中日ドラゴンズ選手の共通点を挙げて3人を相撲の世界に引き込んだ。
番組にはツイッターでさまざまな質問、疑問が寄せられた。名古屋場所の見どころを問われたゲスト2人はそれぞれ「新大関の高安が優勝できるかどうか」(塙さん)、「白鵬が魁皇の通算勝利数を更新するかどうか」(センス爆発女さん)と答えた。
ボイメンにとってNHK名古屋の番組でグループ名がタイトルに入ったのは初めて。生放送前にスタジオで行われた会見で、3人は「素直にうれしい。これからも頑張っていきたい」(水野さん)、「念願がかなった。お世話になった皆さんへの思いが実った」(田中さん)、「大相撲の60年を記念する番組のタイトルにグループ名を付けていただき、期待に応えたいという気持ちになった」(本田さん)と喜びを見せた。塙さんは「なぜ『はっけよい!塙』じゃないのか、怒りに満ちあふれている」と記者たちを笑わせた後、「彼らのような若い世代に相撲の魅力を知ってもらい、興味を持ってもらえたらうれしい」と期待の言葉。センス爆発女さんは「3人とも明るくて、温かい。今日からボイメンのファンになる」と話した。
NHK総合テレビでは、古くから名古屋場所を支えている職人たちに注目する「凄ワザ!in大相撲名古屋場所」、60年の歴史から名勝負を振り返る「名力士たちの“凄ワザ”」などのミニ番組を随時放送。ラジオ第1では、大相撲解説者・舞の海秀平さんと相撲ファンのゲスト・能町みね子さん、小椋久美子さんが楽しみ方のツボを語り合うトーク番組「どす恋●カフェ」(16日15時5分~、東海3県)を放送する(●はハートマーク)。
NHK名古屋放送センタービル1階のプラザウェーブ21、放送体験スタジオわくわくでは現在、「はっけよい!相撲展」を開催中。力士の等身大パネルやまわし、のぼりなどを展示している。入場無料。23日まで。
9日~23日は放送体験スタジオわくわくで、85インチの8Kスーパーハイビジョンによる大相撲中継を公開。17日には1階テレビスタジオで、350インチパブリックビューイングを行う。ともに入場無料。