「名古屋おもてなし武将隊」が11月19日、名古屋城(名古屋市中区本丸1)二の丸広場で結成8周年を記念するイベント「名古屋おもてなし武将隊八周年祭」を行った。
名古屋の観光PR活動を目的に、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ら戦国武将6人と、陣笠(じんがさ)隊4人で2009年に結成した同隊。名古屋城内で「おもてなし」と呼ばれる観光案内や写真撮影、演武を行うほか、イベント、メディアに出演して名古屋の魅力を伝えている。武将、陣笠隊とも卒業などによるメンバーの入れ替えを経ながら、10人体制で精力的に活動を続けてきた。
この日は時折雨が降る天候の中、多くの人が集まりイベントを観覧した。午前中は2つの演武を披露。オープニングでは会場を八角形に仕切り、360度全方向から楽しめる「八卦陣演武」を行った。
午後のトークステージ「信長、秀吉、家康の名古屋~尾張名古屋は儂(わし)でもつ~」では、三英傑と陣笠隊の踊舞、一之助が登壇。3人の武将はそれぞれ、いかに尾張に関わりが深かったか、名古屋の繁栄に貢献したかを観客にアピール。意外なエピソードや現在の発展につながった施策などが次々に披露された。
9年目を迎える武将隊について、信長は「愛知、名古屋城に来れば、武将に触れ合える、武将文化を感じられると、もっと多くの人に知ってもらいたい。日本(ひのもと)の長い歴史から見れば、観光は新しい商売。われら武将を起点に、世界中からどんどん観光客に集まってもらいたい」と呼び掛ける。秀吉は「名古屋を活性化させ、観光都市として発展するためには、土地の魅力を知ること。知った上で発信すれば、もっともっと観光客が集まり、名古屋が発展するはず」と意気込む。家康は「尾張名古屋は昔から豊かで、人々が階級に関わらず自由に楽しめる土地。武将隊は皆が自由に楽しめる街づくりをしていきたい。名古屋はより良い街になっていく。尾張名古屋はこれからが面白い」と力強く宣言した。
最後は10人全員での演武を披露。8周年記念の菓子まきを行い、イベントは幕を閉じた。
名古屋城では現在、「名古屋城秋まつり2017」を開催中。今月23日まで。