栄のサンシャインサカエ(名古屋市中区錦3)で5月20日、世界コスプレサミット実行委員会(WCS)が「世界コスプレサミット2018」の企画概要を発表した。
日本のアニメ・漫画文化を通じた国際文化交流を目的に、2003年から愛知県で開かれている同イベント。昨年は、栄、大須で「ワールドコスプレチャンピオンシップ」「コスプレパレード」などを展開し、蒲郡市のラグーナテンボス、犬山市の博物館明治村など県内各地でイベントを行った。
この日は栄の南大津歩行者天国、矢場公園、大須商店街などを会場に、イベント「ホココス~南大津歩行者天国COSPLAY~」を開催。コスプレパレードやテーマを絞った衣装で集まるギャザリング、アニソン・ボカロ曲を歌うカラオケ参加ステージ、アニソンDJステージなどを行った。「コスサミ2018大発表会」には世界コスプレサミットの公式キャラクターをデザインした名古屋在住のイラストレーター岸田メルさんらが登壇した。
発表会の開始前には小栗徳丸代表が急きょ登壇。中国・上海を拠点とする広告会社「Spearhead(スピアヘッド)」との3年間の特別協賛・合作提携を発表し、調印式を行った。小栗代表は「世界コスプレサミットは愛知万博など国際的なイベントがある時に大きくなっていった歴史があるので、オリンピックの年に向けて協力できるパートナーを探していた。昨年のコスプレチャンピオンシップは中国代表が優勝し、中国ではコスプレ文化やアニメ、ゲーム文化が加熱している。協力しながら、3年間かけてコスプレの価値を高めていく施策に取り組んでいきたい」と意気込んだ。
16回目となる今回は、過去最多となる38の国と地域からコスプレイヤーが参加して名古屋、蒲郡、犬山を会場に7月28日~8月5日に開催。初参加は南アフリカ、コスタリカ、ブルガリアの3カ国。アフリカ地域からの参加は初となる。
7月28日は蒲郡市のラグーナテンボス内「ラグナシア」を貸し切りにオールナイトで楽しむコスプレイベント「ラグコス2018」、8月1日は犬山市の博物館明治村を会場した「明治村COSPLAY2018」を開く。名古屋市内では、8月1日に名駅近くの結婚式場「ブルーレマン名古屋」で「結婚式場撮影パーティー」、3日にオアシス21で「コスサミ前夜祭」、サカエチカで「地下街パレード」を行う。
昨年まで愛知芸術文化センターで2日間にわたり行われていた「ワールドコスプレチャンピオンシップ」は、会場を「ドルフィンズアリーナ」(愛知県体育館)に変更して5日に開催。スペシャルゲストに歌手の水木一郎さんを招き、声優の古谷徹さんを審査委員長に、あいちトリエンナーレ2019芸術監督の津田大介さんらが審査委員を務めることも発表された。
コスプレチャンピオンシップの模様はニコニコ生放送で配信。オアシス21でのライブビューイング&スペシャルトークショーも開く。トークショーゲストとして声優の杉田智和さん、岸田さんらが出演する。新競技として動画・写真のコンテスト「フォトチャンピオンシップ」「ビデオチャンピオンシップ」の開催も発表。ウェブサイト「Cosplayers.Global (コスプレイヤーズグローバル)」からエントリーを受け付ける。
4日・5日は栄や大須でさまざまなイベントを開催し、コスプレ撮影スポットを開放。オアシス21会場ではコスプレによるファッションショー「ニコニココスプレクション」(4日)、人気ソーシャルゲーム「アズールレーン」のコスプレコンテスト(5日)が行われる。大須観音、大須商店街では一般参加OKの「大須コスプレパレード」(5日)が実施される。
コスプレ撮影スポットは、オアシス21、テレビ塔、大須商店街、久屋大通公園フラリエに、今回から新たに名古屋城が加わる。昨年、「コスプレホストタウン宣言」をした名古屋市の協力で、コスプレでの地下鉄移動が可能となり、岸田メルさんのオリジナルイラストによる「世界コスプレサミット限定ドニチエコきっぷ」の発売、巡回バス「メーグル(WCSラッピング)」の運行などが行われる。
この日は岸田さんの描き下ろしによる5人目の新キャラクターを発表。岸田さんは「今回までの5人のキャラクターで世界のさまざまな地域、人を表現したつもり。キャラクターの雰囲気からいろいろと想像してもらえたら」と話す。公式キャラクターを基にした新企画「WCS学園プロジェクト(仮)」の構想も発表され、岸田さんは「コスプレサミットのキャラクターなので、いろいろな服を着てほしかった。楽しみにしている」と笑顔を見せた。