愛知芸術文化センター(名古屋市東区東桜1)12階のアートスペースEFで8月4日・5日、韓国・アジアのアニメーションの特集上映「花開くコリア・アニメーション2018+アジア」が開催される。主催は韓国インディペンデント・アニメーション協会、シネマコリア、愛知県美術館。
韓国インディーズ・アニメーション作家の映画祭「インディ・アニフェスト」から選んだ作品を上映する同イベント。名古屋では9回目の開催となる。今回は、同映画祭から選んだ韓国アニメの短編29作品と、アジアコンペ部門の9作品を併せて上映する。
韓国アニメーション29作品は、「場+幻想」 「記 憶+時間」 「心+体」の3プログラムに分けて上映。女性の問題を描いた「華麗なる外出」 、南北分断の物語「The River」 、セウォル号事件をモチーフにした「BIG FISH」、脱北した女性の日常と思いをつづった「花咲く手紙」など、韓国社会の現在を感じられる作品をそろえる。アジア短編プログラム「アジアへの扉」は、母親が中国語、娘が英語で文化大革命について語る「Tough」、アメリカと日本の監督、フランスのプロデューサーによる米アカデミー賞ノミネート作「Negative Space」など9作品を上映する。
上映作品の監督らによるゲストトーク・上映企画も開催。「カン・ヒジンの世界」(4日)は、「花咲く手紙」のカン・ヒジン監督を招き、過去作品「お婆の海」と最新作「お守りの意味」を上映して作品世界を紹介する。「ボーダーを越える作家たち」(5日)は、「Negative Space」のマックス・ポーター、桑畑かほる監督が自主制作した短編「サムシングレフト・サムシングテイクン」「ビトイーン・タイムズ」「Perfect House guest」を特別上映。アニメーションの配給事業ほか作家の支援活動に取り組む伊藤裕美さんに、インディー系の最新事情について聞く。
新企画として、愛知淑徳大学と協同した「学生参加プロジェクト」がスタート。ゲストのカン・ヒジン監督作品の字幕翻訳、トークの司会や通訳補助などを同大学生が担当する。
料金は、1プログラム=一般1,000円、高大生500円、中学生以下無料。チケットは当日券のみ。