栄のギャラリー「FOCUS ROCK STUDIO & gallery」(名古屋市中区栄5、TEL 052-718-5605)で現在、名古屋出身の写真家・瀧本幹也さんの個展が開催されている。
同展は「LAND SPACE」(6月30日~7月15日)、「GRAIN OF LIGHT」(7月17日~29日)、「SIGHTSEEING」(7月31日~8月12日)、「Le Corbusier」(8月14日~26日)の4タイトルを連続して開催する。プライベートワークで、初期の作品から代表作まで見ることができる。
同ギャラリーは貸し出せず、企画の全てをギャラリーからの持ち掛け提案で始めているという。今回の個展について同ギャラリーオーナーで写真家の秦義之さんは、「瀧本さんが独立して20年目に開いたラフォーレ原宿での個展を見に行った後に、地元での開催を提案したことがきっかけ」と振り返る。
同ギャラリーでは長期開催の企画は少ないが「3カ月の期間を用意する」というところから始まり、期間内で扱うタイトルをギャラリーと瀧本さんが相談し絞っていった。決まった4タイトルの展示は最初に瀧本さん本人が現場でシミュレーションし決めたもので、タイトルが変わるごとにライティングや位置などギャラリーと確認し合い、再現しているという。
同ギャラリースタッフでアシスタントディレクターの羽田さんは「写真集やモニターとは全く異なる、フィルムから印画紙に焼き付けた写真の力を見て感じてほしい」と来館を呼び掛ける。秦さんは「ギャラリーの役割は作家と見てくれる人をつなぐこと。たくさんの人に触れてほしい」と話す。
8月4日には秦さんが進行を務める瀧本さんのトークイベントを開く。すでに行われた6月30日のイベントでは「写真家・瀧本幹也になるまで」のキャリアを追うような内容だったといい、4日のイベントは「なってから」がテーマの内容にする予定。参加費は1,000円、定員は先着20人。メールで予約が必要。
開廊時間は13時~19時。月曜休館。入場無料。