映画「BD~明智探偵事務所~」が10月12日から、イオンシネマ名古屋茶屋(名古屋市港区西茶屋2)ほかで公開される。公開に先立ち出演の「祭nine.」寺坂頼我さんが栄で会見を開いた。
同映画は江戸川乱歩原作の小説「少年探偵団」シリーズが原案のエンターテインメント。怪人二十面相を追う明智小五郎が不在の探偵事務所を預かる小林芳雄と井上一郎が、行方不明の娘を探す母親の依頼を受け、謎の事件に挑む姿を描く。「がらくた」の名倉良祐監督がメガホンを取り、明智の助手・小林を「B2takes!」小澤廉さん、相棒の井上を寺坂さんがダブル主演で務める。出演はほかに小木茂光さん、前田希美さん、「虹のコンキスタドール」的場華鈴さんら。
昨年、「BOYS AND MEN」の弟分として結成されたユニット「祭nine.」をリーダーとして引っ張る寺坂さん。東海エリアを中心にテレビ・ラジオ番組にレギュラー出演し、セカンドシングルではオリコン1位を獲得した。今年は4月のドラマ初主演に続き、映画の初主演も手にし、俳優としても活動の幅を広げている。
「もともと芝居がやりたくて芸能活動を始めたので、本当に幸せ。夢を一歩ずつかなえられているという実感があり、全力でやり切ると決意して撮影に臨んだ」と喜びを見せる。多くの年代にファンを持つ少年探偵団シリーズへの出演に「父も知っているような人気作品に参加させてもらえることは本当に光栄。原作小説を読み、過去に映像化された作品も見て、シリーズの魅力を学んだ」と話す。
演じた井上役について「ヤンキーのまま、大人になってしまったような性格で、スイッチが入ると止められない。口が悪く乱暴で、普段の僕とは正反対。最初は自分の生真面目な部分が出ないように意識したが、徐々に意識しなくても芝居に入れるようになっていった。もともとヒーローに憧れていたので、アクションシーンは気持ちよく演じることができた」と話す。
小林役の小澤さんは、同じくグループ活動をベースにしながら、芝居に音楽に活躍するマルチタレント。「引っ張ってもらえたし、立ち居振る舞いに学ぶことが多かった。最初のシーンから呼吸も合っていて、いいコンビになれたと思う」と相性の良さを語る。「朝からイケメンで、鼻歌を歌っている時も格好良かった。さすがアイドルだと思った」とも。
念願だった映画作りの現場をたっぷりと体験し、「自分は映画が好きだったと再確認できた」と寺坂さん。「監督は芝居の話をしている時、いつも目が輝いていた。熱を感じて、負けていられないと気合が入った。映画はそれだけ魅力があるもので、言葉に表せないくらいうれしい気持ちになった。撮影予定が1日延びると分かった時は、体力的にはしんどかったが、もう1日この空間にいられると、心の中でガッツポーズをした」と笑顔。
最後に寺坂さんは「物語の見どころは事件を解決するところだが、井上が変化していく様子も見てほしい。事件を通して、どう井上の心が変わって、それが外見、表情に表れるか。大切に描かれている友人や家族の絆にも注目してもらえたら」と呼び掛ける。