栄の映画館「伏見ミリオン座」(名古屋市中区栄1)で11月24日、映画「バルバラ セーヌの黒いバラ」が公開。公開初日にシャンソン歌手の宮入公子さんが登壇し、劇中に登場した歌を歌唱した。
「バルバラ セーヌの黒いバラ」は、フランスの伝説的シャンソン歌手バルバラの映画化に取り組む女優と映画監督が、その生涯に取りつかれ、自分を見失うほどのめり込んでいく姿を描く。バルバラが憑依したような演技をする女優ブリジット役をジャンヌ・バリバールが熱演。映画監督イヴ役を監督・脚本のマチュー・アマルリックが自ら演じた。
宮入さんは名古屋のシャンソニエ「カフェ・コンセール・エルム」(千種区吹上2)でデビュー。同店レギュラー歌手や「名古屋巴里祭」出演などで活躍し、フランス・モンマルトルの「トリアノン劇場」で行われた「日仏修好150周年記念コンサート」に日本代表として出演した。
映画上演前、ドレス姿の宮入さんが登壇。宮入さんは劇中に登場する約50の楽曲の中から「ゲッティンゲン」を歌唱。客席からは大きな拍手が送られた。
宮入さんは「エルムではバルバラのほか、シャルル・アズナブール、エディット・ピアフなど、さまざまなシャンソンの曲を歌っている。映画を見て、バルバラの曲をもっと聴きたい、ほかの素晴らしいシャンソンも聴いてみたいと思った方は、足を運んでいただけたら」と呼び掛け、「バルバラをたっぷりとお楽しみください」とあいさつした。