親子で参加できる狂言公演・ワークショップイベント「第12回 まいまい狂言会~結びの会~」が7月20日、名古屋能楽堂(名古屋市中区三の丸1、TEL 052-231-0088)で開催される。能楽堂での開催は今回が最後となる。主催は子育て中の主婦が中心となって立ち上げたボランティア団体「まいまい狂言会」。
12年前、幼い頃から本格的に本物に触れさせる試みとして、親子向け狂言公演「まいまい狂言会~親子で本物!日本文化を楽しもう!~」をスタートした。能楽堂のひのき舞台で、伝統芸能の狂言とそれにまつわるワークショップを楽しんでもらえるように、子育て中の主婦が中心となってボランティア団体を立ち上げ、企画・運営してきた。
「皆さまに応援していただき、毎年出演してきた子方(子役)の3人もすっかり成長して、いつの間にか子方を卒業する年齢になった。小さなお客さまから見たら、彼らはもう大人。12回目を節目と考え、まいまい狂言会の公演・名古屋能楽堂での開催は最後にすることを決めた」と広報担当者。
今回は、狂言「附子(ぶす)」を、これまで子方で活躍してきた野村信朗さん、野村さよさん、奥津健一郎さんが披露する。続いて、狂言「梟山伏(ふくろうやまぶし)」を野村又三郎さん、奥津健太郎さん、野村さよさんが披露する。「附子」は第9回で披露したことがあり、当時は又三郎さんと信朗さん、健一郎さんの3人で演じた。「梟山伏」は初めての演目となる。恒例のワークショップ「狂言でまいろう!」では狂言ならではのせりふのワンポイントレッスンなどを会場全体で体験する。
「狂言の親子向けイベントを開催することは、次世代に伝統芸能を遺すために大切な意義がある。今後の活動については未定だが、イベントの規模を小さくして、何かできることを続けていきたい。まずは、今回の最後の公演にご来場いただければ」と呼び掛ける。
上演時間は10時30分~12時予定。チケットは2,500円(3歳から有料・全席指定、0歳から入場可能)。