コスプレの祭典「世界コスプレサミット2019」が7月27日~8月4日、名古屋、蒲郡、犬山、東京などで開催された。3日・4日のメイン会場となった名古屋市には世界各国から多くのコスプレイヤーが集まり、さまざまなイベントを楽しんだ。
日本のアニメ・漫画文化を通じた国際文化交流を目的に、2003年から愛知県で開かれている同イベント。17回目となる今回は、7月20日に蒲郡市「ラグーナテンボス」でプレイベント「ラグコス2019」を開催。27日・28日に初の東京開催となる「世界コスプレサミット in TOKYO」、31日に犬山市「博物館明治村」で「明治村COSPLAY」などを行った。8月2日には栄のセントラルパーク地下街で「コスサミ前夜祭」としてのコスプレパレードを開催した。
3日・4日はメイン会場「オアシス21」のステージで、「ワンピース コスプレキング グランプリ」や「海ごみゼロ インターナショナル トーク」などさまざまなプログラムが行われた。オアシス21のほか、セントラルパーク、久屋大通公園フラリエなど市内各所が写真撮影エリアとなり、多くのコスプレイヤーが撮影を楽しんだ。
4日には大須観音境内にチャンピオンシップ出場者をはじめ、一般コスプレイヤーが集合。「大須夏祭り」でにぎわう商店街で「大須コスプレパレード」を行った。沿道には多くの観客が集まり、通り過ぎるコスプレイヤーに声援を送った。
「ワールドコスプレチャンピオンシップ」は過去最多となる40カ国・地域の代表が参加。7月27日「東京ドームシティ」、8月3日に「愛知芸術文化センター」で、東京、名古屋ラウンドを開催。決勝に残った24組が4日のファイナルに臨み、ステージパフォーマンス、原作へのリスペクト、衣装のステージ映えなどを競い合った。声優の古谷徹さんらが審査をした結果、「モンスターハンター:ワールド」のコスプレをしたオーストラリア代表チーム(Kさん、A.K.WIRRUさん)が優勝した。2位はアメリカ代表の「ブラッドボーン」、3位はフランス代表の「ゼルダ無双ハイラルオールスターズ」が選ばれた。
優勝したオーストラリア代表の2人は「優勝が決まった瞬間、『ああ疲れた』と思った。1年近く努力をして、友達、家族のサポートを受けたので、今日のパフォーマンスができて、うれしかった」(Kさん)「緊張感から一気に開放されて、ホッとした」(A.K.WIRRUさん)と喜びを語った。
日本滞在中の思い出を聞かれた2人は、「各国のコスプレイヤーとコスプレの材料や道具で互いに助け合い、疲れやけがなどに関してもサポートし合った。世界中のコスプレイヤーと家族のようになれたのは、すごくすてきなことだった」と笑顔を見せた。