「あいち国際女性映画祭2019」が9月4日から、名古屋のウィルあいち(名古屋市東区上竪杉町1)ほかで始まる。
国内外の女性監督の作品、女性に注目した作品を中心にさまざまな映画を上映することで、映像文化を通じて女性の社会進出の支援と国際交流を図る同映画祭。1996(平成8)年に同館の開館とともに第1回が開かれ、今年で24回目を迎えた。昨年に続きサテライト会場となる名駅の映画館「ミッドランドスクエアシネマ」(中村区名駅4)でも作品を上映。弥富市総合社会教育センター、蟹江町産業文化会館でも上映、ゲストトークが行われる。
今回は日本初公開1本、愛知初公開9本を含む33作品を上映。期間中は監督、出演者をゲストに招き、トークイベントや舞台あいさつを行う。4日上映の「雪子さんの足音」では浜野佐知監督、主演の吉行和子さん、菜葉菜さんがゲストトークを開催。6日には、名古屋を舞台に短編映画「mama」を初監督したはるな愛さんが来場。伝説のゲイボーイに焦点を当てた作品への思いや制作秘話、LGBTをめぐる状況について語る。8日の京マチ子さん追悼企画「男はつらいよ 寅次郎純情詩集」では倍賞千恵子さんをゲストに迎える。
今回から2012(平成24)年より開催してきた「フィルム・コンペティション」を一新。50分以内の短編作品で、実写部門とアニメーション部門で実施する。6日に実写部門9本、アニメーション部門4本のノミネート作品と招待作品1本を上映。観客の投票などを行い、7日に各部門のグランプリ、観客賞を発表し、授賞式を行う。
名古屋難民支援室との共同企画は、昨年に続き開催。日本とミャンマーを舞台に、在日ミャンマー人家族に起きた切なくも心温まる実話を基にした映画「僕の帰る場所」を上映。上映後には、藤元明緒監督と名古屋難民支援室コーディネーターをゲストに招き、シンポジウム「日本の難民支援について考えよう」を開く。
9月8日まで。前売り券は9月3日まで、愛知芸術文化センタープレイガイド、ローソンチケットほかで発売中。当日券はウィルあいち会場チケット売り場で購入できる。問い合わせ先は、あいち国際女性映画祭事務局(TEL 052-962-2520)。